JOKER (野村あきこの漫画)

JOKER

『JOKER』は、野村あきこによって描かれた日本の漫画作品です。1997年12月号から1998年11月号にかけて『なかよし』（講談社）で連載され、全2巻の単行本として刊行されました。

あらすじ

主人公は、演歌を愛する高校2年生の中園江梨衣。実家の銭湯で、客のリクエストに応えて演歌を歌う「人間ジュークボックス」として親しまれています。そんな江梨衣は、伝統を重んじる学校の文化祭で、実行委員長として何か斬新な企画を実現したいと考えていました。

そこで、クラスメートの市堂尊が、生バンド演奏付きのライブハウスを企画します。メンバーを集め、いよいよ文化祭当日を迎えますが、ボーカルの浦川街子が現れません。急遽、江梨衣が代役を務めることになり、思いがけずバンドのボーカルとしてデビューすることになるのです。

登場人物

JOKERメンバー

中園 江梨衣（なかぞの えりい）
バンド「JOKER」のボーカルで作詞担当。明るく元気な性格で、演歌をこよなく愛しています。銭湯では「松の湯の歌姫」として親しまれ、文化祭を機にバンド活動をスタート。尊に恋心を抱きます。
市堂 尊（いちどう たける）
バンド「JOKER」のギタリストで作詞作曲担当。以前は「BLOODY ROUGE」というバンドに所属していました。メジャーデビューを巡るメンバーとの対立からバンドを脱退。涙もろい一面も持っています。
早乙女 藤馬（さおとめ とうま）
バンド「JOKER」のベーシスト。江梨衣とは中学校時代からの親友。過去に辛い経験を抱えており、親友思いな性格です。
桜井 春夜（さくらい はるや）
バンド「JOKER」のキーボーディスト。かつてはピアノの名手でしたが、ある出来事をきっかけにピアノを辞めていました。江梨衣の熱意に打たれ、「JOKER」に加入します。清華とはそりが合いません。
中園 比呂衣（なかぞの ひろい）
バンド「JOKER」のドラマー。江梨衣の兄で大学生。和太鼓が得意で、妹に強引にバンドに引き込まれました。バンドのまとめ役であり、メンバーから頼られる存在です。

その他

宮島 清華（みやじま さやか）
江梨衣の友人。JOKERのマネージャー的存在で、新聞部部長。実家は大企業の社長令嬢で、会社の倉庫をバンドの練習場所として提供しています。
浦川 街子（うらかわ まちこ）
バンド「BLOODY ROUGE」のボーカリスト。尊の元恋人。メジャーデビューを機に学校を退学。過去の経験から心を閉ざしていましたが、最終的には尊と再び心を通わせます。

サブタイトル一覧

JOKER 第1巻
第1話 おふざけ者
第2話 天災児
第3話 セカンドライブ!?
第4話 セカンドライブ!!
第5話 R・W・F（ロック・ウエーブ・フェスティバル）
JOKER 第2巻
第6話 さやちゃんのユウウツ
第7話 Erie's Special（エリーズ スペシャル）
第8話 爆弾発言
第9話 1次予選
第10話 だれかのために
第11話 だれだろうと
第12話 JOKER

書誌情報

野村あきこ『JOKER』講談社〈講談社コミックスなかよし〉全2巻
1998年6月3日発売、ISBN 978-4-06-178890-9
* 1998年11月4日発売、ISBN 978-4-06-178904-3

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