JPX日経中小型株指数

JPX日経中小型株指数の概要

JPX日経中小型株指数（JPXにっけいちゅうこがたかぶしすう）は、日本取引所グループと東京証券取引所、そして日本[[経済新聞]]社の共同開発によって創設された株価指数です。この指数は2017年3月13日から公式に発表され、市場での中小型株への注目を集めています。

指数の構成

JPX日経中小型株指数は、約3400社が上場している東京証券取引所の中から、特に投資魅力が高い200社を選定し、その株価の動向を指標としています。選定基準は厳格であり、大型株は除外され、優れた財務体質や経営を持つ企業が対象となります。

指数は2016年8月31日を基準日とし、この日を10000として計算されています。以降は取引時間中において1秒ごとに算出され、リアルタイムでの市場動向を反映しています。

銘柄選定プロセス

銘柄の選定は、東京証券取引所に上場して3年以上の企業の中から行われます。選考過程では、特設注意市場銘柄や上場廃止の恐れがある企業、過去3年間で連続赤字や債務超過だった企業などは除外されます。また、直近の決算や内部統制報告書が未開示の企業、継続企業の前提に関する注記がある企業も外れます。これにより、安定した運営が見込まれる企業が選ばれることを目指しています。

選定された企業は時価総額が上位20%以内である大型銘柄を除外し、さらに昨年の売買代金合計が150億円未満、または時価総額が100億円未満の企業をシャットアウトし、初めに500銘柄を候補として選定します。その中から、自己資本利益率（ROE）、営業利益、時価総額の3つの定量的な指標を基に200銘柄に絞り込まれます。

毎年6月の最終営業日には、基準に基づいて組み入れ銘柄が見直され、基準日での時価総額が上位18%以内の大型銘柄は除外されます。基準に該当しない場合には、評点が250位以内の銘柄が継続され、更に必要に応じて上位から順に新たな銘柄が追加されます。

特別な回避

通常の場合であれば、選定された銘柄が上場廃止やその他の理由で除外された場合、補充は行われませんが、2020年度には新型コロナウイルスの影響で選定基準日や公表日が延長される特例が適用されました。これにより、株式市場の流動性を高める対応がなされました。

現在の構成銘柄（2024年8月30日現在）

JPX日経中小型株指数に組み入れられている銘柄は多岐にわたりますが、特に重点が置かれている業種には以下があります：

• - 水産・農産業
• - 建設業
• - 食料品
• - 化学
• - 医薬品
• - 機械
• - 情報・通信業

これまでの内容からも分かるように、JPX日経中小型株指数は日本の中小企業に特化した魅力的な株価指標であり、投資家にとって重要な指針となっています。日本経済における中小型企業の成長を反映するこの指数は、今後も注目を集め続けるでしょう。

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