JR岐阜駅バスターミナル

JR岐阜駅バスターミナル：岐阜の交通ハブ

JR岐阜駅バスターミナルは、岐阜駅北口に位置する、岐阜県内でも最大規模のバスターミナルです。岐阜市街地はもちろんのこと、岐阜県内各地へのアクセスを担う重要な交通拠点として機能しています。

発展の歴史：市営バスから統合へ

当初は岐阜市営バスのターミナルでしたが、2005年4月の岐阜市営バスの民営化（岐阜バスへの譲渡）を機に、岐阜バスが全路線の運行を担当するようになりました。これに伴い、それまで岐阜バスが一部路線しか乗り入れていなかったJR岐阜駅へのアクセスが大幅に向上しました。

再開発と新バスターミナルの誕生

岐阜駅北口の再開発事業、「オムニバスタウン構想」の一環として、旧バスターミナルは閉鎖され、2007年3月29日に現在の新バスターミナルが供用開始されました。新バスターミナルは、駅前広場の東側に建設され、岐阜県初となるバスロケーションシステムが導入されたことで、利用者の利便性が飛躍的に向上しました。このシステムは2014年には更新され、さらなる情報提供の充実が図られています。バスターミナル周辺の整備は2009年9月に完了しました。

利便性の向上：県内外へのアクセス拡大

新バスターミナルの完成によって、JR岐阜駅を利用する県外からの観光客やビジネス客は、鉄道とバスをシームレスに利用できるようになりました。それまでは岐阜市中心部発着の路線が中心でしたが、このバスターミナルの開業により、山県市など鉄道が通っていない地域へのアクセスも容易になり、岐阜県の広域的な交通網の整備に大きく貢献しています。

バスターミナルの構成：分かりやすい配置

バスターミナルには15ヶ所の乗降場が設置されています。降車用3ヶ所、乗車用12ヶ所があり、行き先別に色分けされた分かりやすい案内表示がされています。5番のりばは、JR東海バスが運行する高速バス「ドリーム号」（東京方面）や「青春ドリーム号」（京都・大阪方面）の発着場所にもなっています。2023年11月25日から2028年3月31日までは、3番のりばが自動運転バス「ギフハートバス」の乗降場として利用されます。

他のバス停との統合：分散からの集約

かつて、名鉄岐阜駅や岐阜駅周辺のバス停は、岐阜市営バスのターミナル（岐阜駅北口）、岐阜バス市内線と名鉄バス（神田町通りの新岐阜バス停）、岐阜バス郊外線（新岐阜バスセンター）と、大きく3箇所に分散していました。しかし、駅周辺の再開発に伴い、バス停も統合・整理が進められ、2007年3月29日のJR岐阜駅バスターミナルの供用開始により、多くの路線バスがここに集約されました。名鉄岐阜バス停の長良橋通り1番のりば～6番のりばもバスロケーションシステムに対応したポールに取り替えられ、JR岐阜駅西バス停は廃止されました。2008年4月1日のダイヤ改正では、JR岐阜駅南口のバス停も廃止されています。岐阜バスターミナルは2024年9月30日に廃止予定です。

まとめ：地域交通の要

JR岐阜駅バスターミナルは、岐阜市の交通の要として、地域住民や観光客の利便性向上に大きく貢献しています。バスロケーションシステムをはじめとした最新の技術や、分かりやすい案内表示、そして周辺の整備によって、快適で効率的なバス利用を実現しています。今後も、岐阜県の交通ネットワークの中核として、その役割を担っていくことでしょう。

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