JR長瀬駅

JR長瀬駅の概要

JR長瀬駅（ジェイアールながせえき）は、大阪府東大阪市長瀬町三丁目に位置する西日本旅客鉄道（JR西日本）のおおさか東線に属する駅です。駅番号はJR-F12で、府道大阪八尾線の北側にあり、アクセスの良い場所に設置されています。長瀬駅という名称の近鉄大阪線の駅が存在しますが、JR長瀬駅はそれから約700メートル離れた地点にあります。また、開業当初は近鉄の路線と近接していない唯一の駅でした。現在は、衣摺加美北駅、城北公園通駅、南吹田駅などが同様の条件に当たります。

このおおさか東線は実際には以前は城東貨物線と呼ばれる貨物線であり、旅客化されたのは比較的新しい歴史を有しています。おおさか東線の中ではピンクのステーションカラーが選ばれており、駅の特長を表現しています。

歴史

JR長瀬駅の歴史を振り返ると、1943年に開設された蛇草信号場が始まりです。この信号場は、当初は単線で列車の行き違いを行うために設置されましたが、2003年には旅客線化工事の支障となり、廃止されました。

計画段階では仮駅名として「柏田」が考えられましたが、最終的には「長瀬」が選定され、近鉄の長瀬駅と区別するため「JR」を名称に加えました。2008年におおさか東線の旅客輸送が開始されると同時にJR長瀬駅が開業し、初の運行管理システムが導入されました。2018年には駅ナンバリングが実施され、2019年にはおおさか東線全線が開通しました。

駅構造

JR長瀬駅は、高架式の島式1面2線を有し、8両編成に対応しています。上屋は6両分が設けられ、固定式ホーム柵も存在していましたが、異なる車両仕様に対応するために撤去されています。駅には改札口があり、エレベーターとエスカレーターも設置されています。

「長瀬川のせせらぎ・流れ」をテーマにしたデザインが採用され、周辺には駅前広場が整備されています。また、駅は放出駅が管理する業務委託駅であり、一部の時間帯は無人となるため、インターホンが設置され、無人時間にはコールセンターが対応にあたっています。みどりの窓口の設置はないものの、券売機は利用可能で、全面禁煙となっています。

利用状況

2022年度におけるJR長瀬駅の1日平均乗車人員は3,130人で、開業以降の利用実績も記録されています。地域の交通の中心として、多くの乗客に利用されていることがわかります。

駅周辺の施設

駅の周辺には、ライフ太平寺店や万代渋川店などの商業施設、また東大阪市立の各種学校が点在しています。近くには長瀬神社や長瀬川、巽東緑地などの自然環境も整備されており、居住地域としても魅力があります。バス路線も整備されており、大阪バスが運行され、布施駅や近鉄八尾駅行きの便が充実しています。

このように、JR長瀬駅は単なる交通機関としての役割だけでなく、地域の生活にも深く根付いた重要な施設です。

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