JR東日本環境アクセス

JR東日本環境アクセス株式会社：鉄道インフラを支える総合メンテナンス企業

JR東日本環境アクセス株式会社は、東京都台東区に本社を置く、JR東日本グループの重要な一員です。鉄道関連施設の維持管理を中核とした、多様な事業を展開する企業として、長年にわたり東日本の鉄道インフラを支えています。

幅広い事業領域

同社の事業は大きく分けてビルメンテナンス、資源循環、オペレーションの3つの柱から成り立っています。

ビルメンテナンス事業では、清掃サービス、ホテルサービス、設備管理・環境衛生管理、警備保安といった、ビルや施設の維持管理に不可欠なサービスを提供しています。オフィスビル、商業施設、駅舎など、多様な顧客ニーズに対応できる体制を整えています。

資源循環事業は、廃棄物収集運搬事業とリサイクル事業から構成されています。環境問題への意識の高まりを受け、廃棄物の適切な処理と資源の有効活用に貢献しています。鉄道事業に伴う廃棄物処理だけでなく、地域社会への貢献も視野に入れた事業展開を行っています。

オペレーション事業では、コインロッカーや自動販売機などの管理業務を担っています。これらの設備は、駅利用者にとって利便性が高いサービスであり、その円滑な運用を支える重要な役割を担っています。

かつては駅業務受託事業も行っていましたが、現在はJR東日本ステーションサービスに移管されています。また、千葉、水戸、高崎支社管内の駅舎・車両清掃業務は、それぞれの支社に所属する関連会社が担当しており、同社はこれらのエリアではこれらの業務は行っておりません。

沿革：鉄道弘済会からJRグループへ

JR東日本環境アクセスの歴史は古く、1946年、財団法人鉄道弘済会の直轄機関として設立されました。当初は国鉄関係の整備業務を受託する役割からスタートしました。その後、1963年に弘済整備株式会社として独立し、官公庁や一般企業向けのビルメンテナンス事業を積極的に展開し、事業領域を拡大していきます。

1999年にはJR東日本の完全子会社となり、社名を株式会社東日本環境アクセスに変更。2019年には現在の社名である株式会社JR東日本環境アクセスへと改称されました。設立以来、数々の企業買収や合併を繰り返しながら、事業規模を拡大してきました。例えば、2009年にはJR東日本グループ内の事業再編に伴い、関東各県の駅業務や駅ビル事業を担っていた4社を吸収合併しています。

これらの過程において、ISO14001やISO9001といった国際規格の認証を取得するなど、品質管理や環境マネジメントにも積極的に取り組んできました。

広範な事業ネットワーク

JR東日本環境アクセスは、本社に加え、東京、神奈川、東京西部・山梨、埼玉・栃木・茨城・白河、常磐沿線・総武沿線など、広範な地域に事業所を展開しています。駅構内やビル内、車両基地など、多様な場所でサービスを提供できる体制を整えています。各事業所の役割分担としては、駅クリーン、ビルメンテナンス、環境関連業務などに特化したものとなっています。

まとめ

JR東日本環境アクセスは、長年の歴史と実績を活かし、多様な事業を展開する総合メンテナンス企業です。鉄道インフラの維持管理を支えるだけでなく、環境保全にも積極的に取り組むことで、持続可能な社会の実現に貢献しています。これからもJR東日本グループの一員として、鉄道事業の更なる発展に貢献していくことが期待されます。

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