JTJ宣教神学校

JTJ宣教神学校（ジェイティジェイせんきょうしんがっこう、英語名称：Jesus To Japan Mission Seminary）は、日本の首都、東京都台東区に位置するキリスト教の高等教育機関です。1990年に設立されて以来、穏健な福音主義の立場を堅持しつつ、超教派的な開かれた学びの場を提供しています。

設立の理念とモットー

本校は、「だれでも・いつでも・どこででも・いつまででも」福音を伝えるための、常に新しさを保つ「新しい皮袋」のような神学校であること目指して創立されました。この理念は、既存の枠にとらわれず、多様な背景を持つ人々が、様々な状況の中で福音宣教に携わるための学びを深められる場を提供しようとする強い意志を示しています。

また、「神学なき宣教は危険であり、宣教なき神学は空虚である」という言葉をモットーとして掲げています。これは、机上の空論に終わる神学ではなく、現場での実践に裏打ちされた生きた神学の重要性を強調すると同時に、神学的な基盤を持たない宣教活動の危うさを指摘するものです。理論と実践のバランスを重視する教育姿勢が、このモットーに明確に表れています。

教育方針と目標

JTJ宣教神学校の教育は、偏りのない超教派的な視点と、聖書に基づく確固たる神学を土台としています。さらに、神学的な学びと実践的な奉仕活動を結びつけることを重視し、日本という特定の文化・社会背景の中でいかにキリスト教信仰を証ししていくかを探求します。多様性を認めつつ、信仰の核における統一性を保つことも、重要な教育理念の一つです。

育成目標は、まず「イエスさまのお心を持つリーダー」を輩出することにあります。これは、単に知識やスキルだけでなく、キリストの愛と謙遜さをもって人々や社会に仕える人格を形成することを目指しています。

また、派手な「リバイバル」といった特別な出来事を待つのではなく、「コツ、コツ、勝つ、コツ」という地道で着実な努力を重んじる姿勢を育てます。地域社会にしっかりと根差し、目立たずとも確かな影響を与えるような、地味であっても継続的な働きに取り組める指導者の育成に力が入れられています。この精神は、Vision（理想）、Passion（情熱）、Action（行動）、Mission（使命）という四つの柱によって支えられています。

学部・学科構成

本校では、学習形態として通信制と教室制の両方を提供しており、受講生は自身のライフスタイルに合わせて学ぶことができます。

主な学部・学科は以下の通りです。

神学部
生涯学習部

コースは、目的に応じて複数用意されています。

2年コース
牧師志願科
信徒牧師科
1年コース（専門コース）
信徒伝道者科
信徒聖書教師科
教会学校教師科
聖書専修科
* 科目等履修生

生涯学習部に設置されているカウンセリングコースは通信制のみで提供されており、1年ごとに修了扱いとなりますが、継続して2年間学ぶことも可能です（継続には再度の手続きが必要です）。

神学校関係者と出身者

JTJ宣教神学校には、日本のキリスト教界において著名な牧師や指導者たちが関わっています。これまでの関係者の中には、岸義紘氏、尾山令仁氏、佐藤彰氏、中野雄一郎氏、兼松一二氏、金山良雄氏などが名を連ねています。

また、本校で学んだ多くの卒業生が、様々な分野で活躍しています。主な出身者として、城尾マツ氏、アリ・レジャイアン氏、唐川尊議氏、進藤龍也氏、岡本依子氏などが知られています。彼らは、牧会、伝道、メディア、スポーツなど、多岐にわたる領域でJTJ宣教神学校で培った学びを活かしています。

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