KAVACH

『KAVACH』（カバチ）は、1980年6月10日にリリースされた矢沢永吉の6枚目のスタジオアルバムです。前作から約1年ぶりのアルバムとなり、ワーナーパイオニアへの移籍後初のアルバムとして発売されました。

アルバムの発売日は、コンサートツアー「THE ROCK」の開催期間中であり、後にライブアルバムとしてリリースされる日本武道館公演の直後というタイミングでした。

アルバムタイトルは、広島弁で「文句、屁理屈、能書き」といった意味を持つ「かばち」に由来しています。この言葉がタイトルに選ばれた背景には、当時の矢沢永吉の音楽に対する姿勢や、世の中への反骨精神が込められているのかもしれません。

本作は、ワーナーパイオニア移籍後初のアルバムであると同時に、7枚目のシングル『THIS IS A SONG FOR COCA-COLA』（1980年3月10日発売）の収録曲は収録されていません。シングルとアルバムで収録曲を分けるという当時の音楽業界の慣習が窺えます。

LPとCDで発売されましたが、収録曲は同一です。

収録曲

LP

Side A
1. 雨のハイウェイ
2. KAVACH
3. ガラスの街
4. 涙のラブレター
5. ラスト・シーン

Side B
1. 恋の列車
2. バイ・バイ・サンキュー・ガール
3. HEY, BOBBY
4. I LOVE YOU, OK
5. 時間よ止まれ (Album Version)

CD

1. 雨のハイウェイ
2. KAVACH
3. ガラスの街
4. 涙のラブレター
5. ラスト・シーン
6. 恋の列車
7. バイ・バイ・サンキュー・ガール
8. HEY, BOBBY
9. I LOVE YOU, OK
10. 時間よ止まれ (Album Version)

『KAVACH』は、矢沢永吉の音楽キャリアにおいて、新たなスタートを切る重要な作品であると同時に、彼の音楽に対する情熱や反骨精神が凝縮された一枚と言えるでしょう。

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