KDE neon

KDE neonは、KDEによって開発されているLinuxディストリビューションであり、Ubuntuの最新のLTS（長期サポート）リリースをベースにしています。このディストリビューションは、最新の64ビット版KDE Plasma 5デスクトップ環境、フレームワーク、Qt5ツールキットなど、KDE関連のソフトウェアパッケージを豊富に含んでいます。2016年6月に、当時Canonicalから独立したKubuntuの創設者であるジョナサン・リッデルによって初めてアナウンスされました。

KDE neonは、Linuxユーザーの間で着実に支持を増やしており、Distrowatchの人気ディストリビューションランキングでトップ20に入ることも珍しくありません。このディストリビューションは、UbuntuベースでKDE Plasmaに焦点を当てたKubuntuと同様のユーザーをターゲットとしていますが、QtやKDEのアップデートをより短い期間でユーザーに提供することに重点を置いている点が異なります。KDE neonは、User、Testing、Unstable、Developerの4つのリリースチャンネルで提供されています。

KDE neonの主な焦点は、KDE開発にあります。KDEが直接提供する最新のソフトウェアパッケージと、開発者向けに新機能への早期アクセスを提供することを重視しています。ただし、これには潜在的にソフトウェアのバグのリスクが伴う可能性があります。2017年1月には、ディストリビューションのインストーラーがUbiquityからCalamaresに変更されました。これは、Ubiquityに「いくつかの機能が欠けている」ことが理由とされています。また、2018年2月には、開発者がダウンロードページからLTSエディションを削除しましたが、これらのエディションはダウンロードミラーには残されています。この変更は、「多くの人がどのエディションを使用すべきか、そしてその違いは何かを質問する」ことへの対応とされています。

2018年5月、KDEはKDE neonのベースをUbuntu 16.04から18.04に変更し始めました。Ubuntu 18.04に基づいたKDE neonのプレビューイメージは、2018年8月に利用可能になりました。

Kubuntuとの違い

Kubuntuは、KDE Plasmaスイートを使用するUbuntuベースのOSであるため、KDE neonと混同されることがあります。しかし、これらの2つのOSの主な違いは、Kubuntuが安定版リリースとUbuntuのLTSバージョンを維持する一方で、KDE neonは開発版のKDEアプリケーションの更新に焦点を当て、システムをアップグレードしない限り、Ubuntuの安定版リリースには依存しないことです。

ハードウェア

KDE Slimbook（2017年3月リリース）とKDE Slimbook II（2018年）には、KDE neonがプリインストールされています。

関連項目

* GUI

出典

neon Official Website

KDE neon - DistroWatch

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