KNN (放送局)

株式会社KNN：釜山・慶南地域をカバーする放送局

株式会社KNNは、韓国の釜山広域市と慶尚南道を放送エリアとする民間放送局です。略称はKNNで、SBS系列に属しています。1994年9月7日に株式会社釜山放送(PSB)として設立され、翌年の1995年5月14日にテレビ放送を開始しました。

発展と拡大

当初は釜山広域市とその周辺地域のみを放送エリアとしていましたが、2006年5月14日、社名をKNN (Korea New Network) に変更すると同時に、慶尚南道全域への放送エリア拡大が認可されました。これは、地域への情報発信範囲を大幅に拡大する大きな転換点となりました。

多様な放送サービス

KNNは、テレビ放送に加え、ラジオ放送、地上波DMB放送など、多様な放送サービスを提供しています。ラジオ局としては、BluewaveFM（FM 99.9MHz）とKNN LOVE FM（FM 105.7MHz）を運営しています。地上波DMBは、蔚山放送(ubc)と共同運営しています。

デジタル化への対応

デジタル放送への移行にも積極的に対応し、2003年には地上デジタルテレビ放送を開始。2008年には地上波DMB放送も開始しました。地上アナログテレビ放送は、慶南地域が2012年10月4日、釜山地域が2012年10月9日に終了しました。

新社屋と上場

2012年11月12日には、開局以来使用していた社屋から、センタムシティにある地上28階、地下5階建ての超高層ビル「KNNタワー」へ移転しました。この移転は、KNNの更なる発展を示す象徴的な出来事と言えるでしょう。また、2010年11月3日には、韓国取引所コスダック市場に上場。ソウル首都圏以外に本社を置くマスコミ企業としては初の事例となりました。

地域密着の姿勢

KNNは、長年に渡り釜山広域市と慶尚南道の地域社会に密着した報道と番組制作を続けてきました。地域に根差した情報発信を重視し、地域住民の生活に役立つ情報を提供することで、高い信頼を獲得しています。

主要拠点

本社: 大韓民国48058釜山広域市海雲台区センタム西路30〈右2洞1468〉KNNタワー
ソウル支社: 大韓民国04520ソウル特別市中区世宗大路124〈太平路1街25〉
昌原支社: 大韓民国51439慶尚南道昌原市義昌区中央大路250番街4〈新月洞101-1〉
晋州支社: 大韓民国52851慶尚南道晋州市エナ路77番キル14〈忠武共同29-1〉イノドリームシティ205号

海外提携局

KNNは、日本(テレビ西日本、エフエム青森)、中国(天津電視台、青島電視台)など、海外の放送局とも提携関係を築いています。

今後の展望

KNNは、今後も地域社会への貢献を続けながら、デジタル技術を活用した新たな放送サービスの開発や、国際的な情報発信の強化に力を入れていくと予想されます。釜山・慶南地域の情報発信拠点として、その役割はますます重要になっていくでしょう。

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