KODOMO BAND

KODOMO BAND（こどもばんど）

KODOMO BANDは、日本のハードロックバンドとして、1973年に結成されました。1980年にデビューし、1980年代の日本の音楽シーンに強い影響を与えました。その演奏は、海外のハードロックのスタイルを直接反映したものであり、特にヘビーメタルが台頭する前の時代において、ユニークな存在感を発揮していました。最初は「子供ばんど」として知られていましたが、後に「KODOMO BAND」と改名されました。

メンバーと活動の歴史

バンドは結成以来、様々なメンバーが在籍し、その編成も変遷を遂げました。初期のメンバーとしてうじきつよし（ボーカル、ギター）、豊田邦仁（ドラム）、日詰昭一郎（ベース）、大友光悦（ギター）などが名を連ねました。1979年にはヤマハ主催の音楽コンテスト『EastWest』でグランプリを獲得し、名声を高めました。

1980年にキャニオン・レコードからのファーストアルバム『WE LOVE 子供ばんど』でデビューし、湯川トーベンが正式メンバーとして加入しました。同年、tvkの「ファイティング80」にレギュラー出演し、その後の活躍の基盤を築きました。

1983年にはEPIC・ソニーに移籍し、リック・デリンジャーのプロデュースで『HEART BREAK KIDS』をリリース。アメリカでのミニアルバム『Yes! We are KODOMO BAND』やシングル『JUKE BOX ROCK'N' ROLLER』も発表しました。

1984年、バンドはアメリカのミュージックシーンにチャレンジする方針を志し、インディーズレーベル「KIDS POWER」を設立します。その後、ニューヨークでセルフプロデュースのアルバム『ROCK & ROLL WILL NEVER DIE!!』を制作し、独自の手法で販売しました。

再始動と現在

1988年にビクター音楽産業に移籍し、カナダでアルバム『KODOMO BAND ROCK』を制作した後、活動休止に陥りました。その後、2011年に「永久凍土解凍」として活動再開を果たし、ファンとの再会を果たしました。この際、宮城県のエコキャンプみちのくで開催される予定だった「ARABAKI ROCK FEST.」に出演予定でしたが、大震災の影響により延期となりました。

再始動後も活動を続け、様々なライブイベントに参加しながら、元々のファンのみならず新しい世代のリスナーにも支持されてきました。特に、2012年には2年連続で「ARABAKI ROCK FEST.」に出演し、福島県のライブイベントにも参加しました。

特色とパフォーマンス

KODOMO BANDは、レコード販売よりもライブパフォーマンスを重視し、初期にはユニークな演出で観客を楽しませていました。うじきつよしがミニアンプを頭に載せて走り回り、湯川トーベンが電飾を仕込んだマントを纏って登場するなど、観客に強烈な印象を与えました。

特に「ダイナマイト・ライブ」と名付けられたツアーでは、1981年に1000回、1988年には2000回のライブを達成するなど、日本の音楽シーンにおいて確固たる地位を築いてきました。長い歴史の中で様々なアーティストとコラボレーションし、その影響力は現在も続いています。

KODOMO BANDは、日本のハードロック界の先駆者として、これからも新たな感動を届けるでしょう。

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