KOS-MOS(コスモス)
KOS-MOSは、SFロールプレイングゲームである
ゼノサーガシリーズに登場する架空の
キャラクターです。彼女の声は、声優の
鈴木麻里子が担当しています。KOS-MOSは、主に戦闘用に設計された女性型のアンドロイドであり、外見は18歳前後の人間とほぼ同様で、青い長髪と赤い瞳を持ちます。
人物と役割
KOS-MOSは、謎の敵「グノーシス」に対抗するために開発された兵器です。彼女は、軍事・産業用コンピュータおよび制御ソフトウェア開発部門である「第一開発局」で生み出され、決戦兵器として実戦配備される予定でした。物語の冒頭では、開発段階にありましたが、主人公たちが乗る
巡洋艦「ヴォークリンデ」へのグノーシスの襲来に対し、自律的に起動し、彼らを救います。
KOS-MOSは、ヒューマンインターフェースを搭載し、人間と
コミュニケーションを円滑にするための「模擬人格OS」を持っています。これにより、人の言葉を理解し、応答することが可能ですが、彼女の行動は「任務」「論理」「効率」に基づいており、冷徹な印象を与えがちです。しかし、時折見せる人間らしい感情や行動は物語の中での大きな謎の一つです。
物語全体を通じて、KOS-MOSは主人公シオン・ウヅキを護る存在であり、彼女にも深い関係を持つ謎の物体「ゾハル」にも関わっています。KOS-MOSは、物語の進行において重要な役割を担うのです。
名称の由来
「KOS-MOS」という名称は、「Kosmos Obey Strategical Multiple Operation Systems」の略称で、敵性体グノーシスに対抗するために開発されたシステム全体を指しています。劇中では、通称として使用されますが、彼女個人を指す正式名称は「対グノーシス用人型掃討兵器KP-X シリアルNo.000000001」です。また、「KOS-MOS」はギリシャ語で「秩序」を意味し、同じく劇中に登場する
キャラクター「ケイオス」との対の関係があります。
武装と能力
KOS-MOSは、様々な武装を搭載していますが、中でも「ヒルベルトエフェクト」は彼女の象徴的な能力です。これは、通常空間にグノーシスを「固着」させる力場を展開し、その状態で通常兵器による攻撃が可能になります。この能力により、KOS-MOSは単独で広域にわたってヒルベルトエフェクトを展開できるため、戦闘において非常に強力な存在となるのです。
また、彼女は内蔵武器や換装武器も保有しています。腹部から放射状の
レーザーを発射する「X・BUSTER」や、相転移砲「D・TENERITAS」など、多様な攻撃手段を持っており、戦局に応じた行動が可能です。
バージョンと進化
KOS-MOSは、異なるバージョンが存在し、その形状や武装は時期に応じて変化します。バージョン0は試作機として開発され、その後バージョン1から4へと進化しながら新たな技術や武器が追加されていきました。
KOS-MOSは、高度な情報処理システムを有し、定期的な
メンテナンスが必要です。調整槽という装置で性能の維持を行なうことが可能であり、戦闘演習をシミュレーションする「エンセフェロン」などの機能も持っています。
その他の登場作品
KOS-MOSは、
ゼノサーガシリーズだけでなく、様々なゲーム作品にも登場します。ナムコスターズの選手としてプロ野球ファミスタシリーズに参戦したり、テイルズシリーズや無限のフロンティアなどの作品でも
キャラクターとして登場。特に、
テイルズ オブ ヴェスペリアや
テイルズ オブ ハーツでは彼女の技「X・BUSTER」が再現され、多くのファンに愛されています。KOS-MOSの個性的なデザインやストーリーは、多くのプレイヤーに深い印象を与え、ゲームの枠を超えた存在感を誇っています。