Kbk wz.1997 ボゾ

Kbk wz. 1997 ボゾ：ポーランドのブルパップ式自動小銃

Kbk wz. 1997 ボゾ（ポーランド語: Karabinek wzór. 1997 Boż）は、1990年代後半にポーランドのワルシャワ軍事工科大学(WAT)で試作されたブルパップ式自動小銃です。

開発の経緯

1990年代後半、ワルシャワ軍事工科大学の銃器設計・運用部門において、ブルパップ方式の銃器に関する研究が開始されました。1997年、その研究成果と論文の一環として、ブルパップ式の自動小銃が完成し、設計者の名前と設計年から「Kbk wz. 1997 ボゾ」と命名されました。

wz. 97 ボゾはポーランド軍による試験運用が行われました。ブルパップ方式の採用と全長が大きくなったことで反動が大幅に減少したため、軍からは好評を得ましたが、残念ながら量産には至りませんでした。

構造の特徴

wz. 97 ボゾは、AKMをベースとして設計されています。主な特徴は以下の通りです。

レシーバー: レシーバーカバーの形状が変更され、レシーバー後端からグリップの位置にかけて木製の銃床が追加されています。
グリップ: レシーバー下側を延長し、延長部分に後期型AK-74のグリップが配置されています。トリガー機構もこの位置に移設されています。
ハンドガード: 後期型AK-74のハンドガードを流用したものが、レシーバー前側に追加されています。上部ハンドガードは木製で、フロントトラニオンからガスブロックまでを覆う大型のものが取り付けられています。このハンドガード上部には、キャリングハンドルと一体型の光学照準器が搭載されています。
銃口装置: Kbk wz. 1988 タンタルのものを流用した銃口装置が取り付けられており、6Khシリーズの銃剣の装着に対応しています。ハンドガード前端の内部には円形の空間があり、ここにレーザーサイトを取り付ける計画がありましたが、実際に開発されることはありませんでした。
作動方式: AKMのレシーバーを流用しているため、AKMと同様のガス圧ロングストロークガスピストン方式で作動します。

関連項目

AKM
Kbk wz. 2002 ビン
Kbk wz. 2005 ジャンター

外部リンク

[（外部リンクはここに記述）]

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