Keep yourself alive

「keep yourself alive」 – 華原朋美のデビューシングル

「keep yourself alive」は、日本の女性シンガー華原朋美のデビューシングルであり、小室哲哉が手がけた楽曲です。この楽曲は、小室のレーベル「ORUMOK RECORDS」の最初のシングルでもあり、華原の新たなスタートを象徴する作品となりました。なお、同名のクイーンの「Keep Yourself Alive」とは無関係です。

音楽的背景

この楽曲は、華原の20年間の人生経験を基に、小室哲哉が歌詞を作り上げています。特に驚くべきは、この曲のキーの高さです。華原朋美は「誰も歌えないくらい高い音域で歌いたい」という希望を持ち、その要望に応じた形で楽曲が構築されました。このため、多くのシンガーにとっては挑戦となる高音が特徴的です。

1997年には、『TK MUSIC CLAMP』というテレビ番組で著名なシンガー、髙橋真梨子がこの楽曲を聴き、華原のビブラートの巧みさに感銘を受けたと語っています。このことは、楽曲が持つ魅力を示しています。

ミュージック・ビデオ

このシングルのミュージックビデオは、近未来的なビジュアルと共に、華原がパンダメイクを施してダンスをしながら歌う様子が描かれています。この振り付けは、後にdosの一員としてデビューする椛島永次（現KABA.ちゃん）が担当しました。また、ビデオの撮影は河口湖スタジオで行われ、振り付けの構想時には普通のガラスを鏡代わりとして使用したという逸話もあります。小室もこのビデオに登場しており、メイキングシーンには椛島の姿も収められています。このPVとメイキング映像は、1995年9月16日にリリースされたシングルビデオに収められています。

チャートの動向

「keep yourself alive」は、初回出荷11.6万枚という反響を受け、リリース初日に追加で2.6万枚のオーダーが入るなど大きな人気を博しました。この数字は、同時期にリリースされたH Jungle with tの「GOING GOING HOME」の記録を上回るもので、スタートから注目の楽曲であったことを示しています。

テレビ出演は少なかったものの、オリコンランキングでは初登場9位から5週連続でTOP10にとどまる好成績を収めました。最終的には、37万枚を超える売り上げを記録し、1996年1月時点では40万枚以上の出荷枚数が達成されています。

収録内容と形式

「keep yourself alive」は、小室哲哉が作詞・作曲・編曲を手掛け、MIXはGary Wrightが担当しています。シングルには様々なバージョンが収録されており、特に注目されるのは以下のトラックです：

• - keep yourself alive [RADIO EDIT MIX]
• - keep yourself alive [ORIGINAL FULL LENGTH MIX]
• - keep yourself alive [INSTRUMENTAL]

さらに、この楽曲は華原の1stアルバム「LOVE BRACE」やベストアルバムにも収録されています。シングルやPV集も多様にリリースされ、特に「HOW TO MAKE TOMOMI KAHALA」というヒストリー・ビデオが公共の場での予約限定で発売されたこともあります。これにより、彼女のキャリアのスタートや成長を長年にわたって追うことができます。

このように、「keep yourself alive」は華原朋美の音楽キャリアの重要な出発点であり、同時に日本の音楽シーンにおいて記憶に残る楽曲となっています。

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