KissHug

aiko 24thシングル「KissHug」：恋の終わりを彩る3つの旋律

2008年7月23日、シンガーソングライターaikoの24枚目のシングル「KissHug」がポニーキャニオンよりリリースされました。前作「二人」から約4ヶ月ぶりのリリースで、aikoのシングルとしては初めてアルファベット表記のタイトルが採用された作品です。

このシングルは、恋の終わりをテーマにした3曲が収録されており、表題曲「KissHug」は、井上真央主演の映画『花より男子F（ファイナル）』の挿入歌として書き下ろされました。aikoにとって映画挿入歌はこれが初となります。

「KissHug」というタイトルは、aikoが当時行っていたツアー「Love Like Pop Vol.11」で販売していたTシャツに書かれていた「×○×○」（×はキス、○はハグを表す）という文字が由来。aiko自身はこれを「キスハグキスハグ」と解釈し、曲名に採用しました。また、この曲は「つくしのテーマ」という別名でも親しまれています。ミュージックビデオは神奈川県横浜市日本大通り周辺で撮影されました。

カップリング曲には「線香花火」と「水とシャンパン」の2曲が収録されています。「線香花火」は、日本テレビ系『THE・サンデー』の2008年8月～9月エンディングテーマとして使用され、「水とシャンパン」はaikoが大阪に住んでいた10年以上前に生まれた楽曲で、シングル収録にあたり新たにアレンジが施されました。

初回限定盤はカラートレイ仕様となっており、ジャケットにはaiko自身による手書きの「KissHug aiko」の文字が記されています。これは「桜の時」以来、実に9年ぶりの手書きジャケットとなりました。

「KissHug」は高い人気を獲得し、累計売上10万枚を突破。週間売上ランキング2位を獲得するなど、商業的にも大きな成功を収めました。これは「星のない世界/横顔」以来2作ぶりの快挙となります。

さらに、2008年のNHK紅白歌合戦でも「KissHug」が披露され、多くの視聴者の心に響くパフォーマンスとなりました。

全3曲の作詞・作曲はaiko自身が行い、編曲は島田昌典が担当しました。その後「KissHug」はアルバム『BABY』にも収録され、aikoの代表曲の一つとして長く愛され続けています。

シングル「KissHug」は、aikoの音楽的才能と、恋の終わりという普遍的なテーマを見事に融合させた作品と言えます。そして、その美しいメロディーと歌詞は、多くのリスナーの心に深く刻まれました。このシングルは、aikoのキャリアにおいても重要な位置を占める作品であり、彼女自身の成長と音楽性の進化を示す象徴的な作品と言えるでしょう。

関連作品として、同じ映画『花より男子F』では、嵐の「One Love」が主題歌、大塚愛の「プラネタリウム」、宇多田ヒカルの「Flavor Of Life」（『花より男子2（リターンズ）』挿入歌）も話題となりました。

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