L-03E

L-03E (エル ゼロ さん イー) について



NTTドコモから発売されたLGエレクトロニクス製のモバイルWi-Fiルーター「L-03E」は、高速通信規格であるXi（クロッシィ）に対応した初のモバイルルーターです。この端末は、単にXi回線だけでなく、FOMAハイスピードやGSM、さらには公衆無線LANといった多様なネットワークに対応し、場所を選ばずに快適なWi-Fi通信を提供します。

製品概要



L-03Eの最大の特徴は、下り最大100Mbpsという光回線並みの高速通信を可能にするXiに対応した点です。これにより、大容量データのダウンロードや高画質の動画ストリーミングもスムーズに行えます。また、LGエレクトロニクス製のモバイルWi-Fiルーターとして初めて公衆無線LANへの接続に対応したことで、Xiの速度制限を回避し、より柔軟な利用が可能となりました。ただし、docomo Wi-Fiへの自動ログイン機能は搭載されていません。

対応周波数も800MHz帯と1.5GHz帯に対応しており、広いエリアで安定した通信が可能です。3,600mAhという大容量バッテリーを搭載しているため、Xiモードでの連続通信時間は約12時間、3Gモードでは約13時間と、長時間の利用にも安心して使えます。さらに、待機時間もXiモードで約460時間、3Gモードで約540時間と非常に長持ちします。

この大容量バッテリーは、モバイルチャージャーとしても活用でき、スマートフォンなどのモバイル機器のバッテリーが切れた際に、予備電源として使用できます。付属のACアダプタ L04または別売りのドコモACアダプタ 04を利用すれば、急速充電も可能です。

本体には1.8インチのカラーディスプレイが搭載されており、バッテリー残量、電波状態、無線LAN接続数、自局番号、SSID、WEPキーなどの情報を確認できます。また、ディスプレイ下のジョグキーを使って、公衆無線LANのセキュリティキーやPINロックコードの設定を端末上で行うことができます。ただし、すべての設定がジョグキーで行えるわけではありません。

より詳細な設定、例えばAPN設定・切り替えやデータ通信量のリミット値設定などは、内蔵Webサーバーにブラウザでアクセスして行う必要があります。しかし、設定ページは右クリックやCtrlキーの操作が制限されており、使いづらい点も指摘されています。

USBテザリングにも対応しており、Wi-FiだけでなくUSB接続でもインターネットを利用できます。また、デュアルSSIDに対応しているため、複数のデバイスを異なるネットワークに接続できます。

歴史




アップデート・不具合



  • - 2013年2月21日のアップデート
- 一定期間利用後にデータ通信ができなくなる不具合を修正。
- ビルド番号がV10aからV10bに変更。
  • - 2014年10月2日のアップデート
- L-03E本体のデータ通信量表示が正常に表示されない場合がある不具合を修正。
- ビルド番号がV10a、V10bからV10cに変更。

関連項目




外部リンク



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