L.A.フォア

L.A.フォア (L.A. Four)

L.A.フォア、またはL.A. 4は、1974年から1982年にかけてカリフォルニア州ロサンゼルスを拠点に活動した、革新的なジャズ・カルテットです。その音楽は、ストレートアヘッドなジャズを基盤としつつ、ヨーロッパのクラシック音楽、ボサノヴァ、そしてサンバといった多様な音楽的要素を融合させた、洗練されたサウンドが特徴でした。

メンバー構成

このカルテットは、以下の才能あふれるミュージシャンたちによって構成されていました。

ローリンド・アルメイダ (Laurindo Almeida): ギタリスト。ブラジル出身であり、ボサノヴァやサンバの要素をグループにもたらしました。
バド・シャンク (Bud Shank): サックス奏者、フルート奏者。クール・ジャズのサウンドを体現しました。
レイ・ブラウン (Ray Brown): ベーシスト。堅実なリズムと豊かな音楽性でグループを支えました。
シェリー・マン (Shelly Manne): ドラマー。1977年まではシェリー・マンがドラムを担当し、その後、ジェフ・ハミルトン (Jeff Hamilton)に交代しました。初期にはチャック・フローレスもドラマーとして参加していましたが、レコーディングには参加していません。

音楽性と影響

L.A.フォアの音楽は、それぞれのメンバーの個性が融合し、他に類を見ない独自のサウンドを生み出していました。アルメイダのブラジル音楽の知識、シャンクのクールなサックス、ブラウンの安定したベース、そしてマン/ハミルトンの創造的なドラミングが組み合わさり、聴衆を魅了しました。彼らは、ストレートアヘッドなジャズの伝統を守りながらも、常に新しい音楽的挑戦を続け、ジャズの可能性を広げたと言えるでしょう。

活動と評価

L.A.フォアは、1975年にオーストラリア・ツアーを行い、国際的な評価を高めました。1982年に解散するまでに、10枚のアルバムをレコーディングし、その音楽は今日でも多くのジャズファンに愛されています。彼らの音楽は、時代を超えて、ジャズの新たな可能性を示唆し続けています。

ディスコグラフィー

『スコアーズ!』 - The L.A. Four Scores! (1975年、Concord Jazz) ※1974年7月27日ライブ録音
『ザ・L.A. フォア』 - The L.A. Four (Concierto de Aranjuez) (1976年、Concord Jazz)
『亡き王女のためのパヴァーヌ』 - Pavane pour une Infante Defunte (1976年、East Wind)
『家路』 - Going Home (1977年、East Wind)
『ジャスト・フレンズ』 - Just Friends (1978年、Concord Jazz)
『ウォッチ・ホワット・ハプンズ』 - Watch What Happens (1978年、Concord Jazz)
『ライヴ・アット・モントルー』 - Live at Montreux (1979年、Concord Jazz)
『ザカ』 - Zaca (1980年、Concord Jazz)
『モンタージュ』 - Montage (1981年、Concord Jazz)
『エグゼクティヴ・スーツ』 - Executive Suite (1982年、Concord Jazz)

外部リンク

L.A.フォア - オールミュージック
L.A.フォア - Discogs（英語）

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