LG生活健康

株式会社LG生活健康

株式会社LG生活健康（LG H&H Co., Ltd.）は、韓国ソウル市の鍾路区に本社を構える消費財業界の主要企業です。この会社は化粧品、日用品、そして飲料事業を展開しており、特にコカ・コーラブランド製品の韓国でのボトラーとしても知られています。

歴史

この会社は1947年に創設者である具仁會によってラッキー化学工業社として設立され、韓国初の化粧品「ラッキークリーム」を発売しました。その後1954年には初の歯磨き粉「ラッキー歯磨き粉」を発売し、国内市場での基盤を固めました。1995年にはLG化学に改称、そして2001年にLG生活健康として独立し、韓国証券取引所に上場しました。現在のCEOである車錫勇氏が2005年に就任してからは、企業の成長が続き、戦略的なM&Aを通じて化粧品やパーソナルケア事業の国際的な展開が進んでいます。

主要事業

化粧品

LG生活健康は、韓国の化粧品市場においてアモーレパシフィックに次ぐ第2位のメーカーとしての地位を築いています。高級化粧品部門は急速に成長しており、主要ブランドには「The History of Whoo」、「O Hui」、「SU:M37」、「belif」などが存在します。特に「The History of Whoo」は韓国の免税店の中で最高の売上を記録しており、国内外で非常に人気があります。また、中価格帯から低価格帯のブランドとして、「ISA KNOX」、「Sooryehan」、「BEYOND」、そして「ザ・フェイスショップ」などが展開されており、様々な顧客層に応えています。さらに、2012年には銀座ステファニー化粧品を取得し、2018年にはエイボン・プロダクツ（日本法人）を傘下に持つなど、事業の多様化を図っています。

日用品

日用品部門においてもLG生活健康は韓国市場での優位性を保持しており、独自の製品展開やカテゴリの拡大によって市場シェアの拡大を続けています。この部門は、オーラルケアやヘアケア、ボディケアを含む「パーソナルケア部門」と、皿用洗剤や洗濯洗剤、柔軟剤などを含む「ホームケア部門」に分かれています。特に2016年には、ジョンソン・エンド・ジョンソンからオーラルケアブランド「リーチ」の販売権を取得し、さらなる市場浸透を図っています。

飲料

LG生活健康は独立当初は化粧品と日用品の2大事業だけでしたが、2007年に飲料事業部門を新たに設立しました。この際、オーストラリアのコカ・コーラ・アマティルからコカ・コーラ製品の製造・販売権を取得し、韓国国内の飲料市場に参入しました。現在、この会社は韓国コカ・コーラ社から原液を購入し、自社で飲料製品を製造・販売しています。韓国の清涼飲料市場ではロッテ七星飲料に次ぐシェアを誇っています。

まとめ

株式会社LG生活健康は、多岐にわたる事業展開と国際的な成長を続ける企業です。化粧品、日用品、飲料の各分野における戦略的なアプローチは、今後も日本国内外の市場でのさらなる成長を期待させます。

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