LISTENERS リスナーズ

『LISTENERS リスナーズ』

『LISTENERS リスナーズ』は、2020年4月から6月にかけて放送された日本のテレビアニメで、MAPPAが制作を手掛けています。この作品は、メディアミックスプロジェクト「カゲロウプロジェクト」のじんがストーリー原案と音楽を担当し、ロックの歴史をテーマにした独自のロボットアニメとして注目を集めました。

あらすじ

物語の舞台は、人類が「ミミナシ」と呼ばれる謎の生命体に脅かされている世界です。人々はこの未知の存在に立ち向かうべく、戦闘メカ「イクイップメント」を駆使します。イクイップメントを操作する能力を持つ「プレイヤー」として、主人公の少年エコヲは夢見る存在でした。

エコヲは過去に「ミミナシ」と戦った偉大なプレイヤー、ジミに憧れています。彼の日常は、リバチェスタという町でのジャンク拾いですが、ある日、エコヲはスクラップ山で記憶を失った少女ミュウと出会います。彼女は特異な存在で、身体にアウトプットジャックを持つプレイヤーです。

ミュウを発見した翌日、町がミミナシの大群に襲われますが、彼女は自らの力でエコヲが設計したイクイップメントを駆使し、敵を撃退します。エコヲは彼女にミュウと名付け、以降二人は共にミュウの記憶と、憧れのジミを探す旅に出ます。

登場人物

• - エコヲ・レック (声: 村瀬歩)

本作の主人公。ジャンク拾いを生業とし、時にはお宝と称してパーツを盗むことも。イクイップメントとプレイヤーへの情熱が強いが、自身は少々内気な性格。

• - ミュウ (声: 高橋李依)

記憶喪失の少女で、エコヲに拾われた。自らのプレイヤーとしての能力を意識しておらず、エコヲとの旅を通じて過去を思い出そうとする。

• - ニル (声: 釘宮理恵)

グランジバンドの名前に由来し、戦闘時のセリフは名曲「Smells Like Teen Spirit」に影響を受けている。

• - ロズ (声: 花澤香菜)

ピンクフロイドのメンバー名から名付けられたキャラクター。

• - 殿下 (声: 諏訪部順一)

プリンスに関連する名前を持つ、不思議な魅力を帯びたキャラクター。

イクイップメントについて

作品中の戦闘メカ「イクイップメント」は基本的にギターアンプのデザインを持ちますが、戦闘時にはロボット形態に変形します。エコヲとミュウの搭乗機であるAC-30は、VOX社の製品を基にした特別なイクイップメントです。

スタッフと制作

本作のスタッフには、原作の1st PLACE、スロウカーブ、音楽を担当するじんなど豪華なメンバーが揃っており、監督には安藤裕章が名を連ねています。アニメーション制作はMAPPAが担当し、高いクオリティの映像を提供しています。

音楽

オープニングテーマはACCAMERが歌い、じんが手掛けた全曲の歌詞と作曲が印象的です。エンディングテーマは、ミュウ役を演じる高橋李依によって各話ごとに異なる楽曲が披露されます。

このように『LISTENERS リスナーズ』は、ロックの精神を色濃く反映したストーリーとキャラクターが魅力の作品です。彼らの旅を通じて、観る者はさまざまな音楽のイメージを楽しむことができます。

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