LIVE AT WHISKY A GO GO

ライブアルバム『ライヴ・アット・ウィスキー・ア・ゴーゴー』の魅力

『LIVE AT WHISKY A GO GO』は、1981年7月11日にリリースされたシャネルズ（後のラッツ&スター）の初めてのライブアルバムです。このライブは、デビュー当初から数々のヒットを飛ばしていたシャネルズにとって、特別な意味を持つイベントとなりました。

アルバムの収録に至る経緯は、非常に興味深いものです。レコード会社の計らいで、彼らはロサンゼルス、メンフィス、ニューヨークを巡る旅行をプレゼントされ、その中で、ロサンゼルスの名門ライブハウス「WHISKEY A GO GO」に飛び入り出演する機会を得ました。このライブハウスは、オーティス・レディングが出演していたこともあり、メンバー全員が長年の憧れを抱いていた場所でした。まさに、夢のような体験だったことでしょう。

このライブのオープニングMCを担当したのは、偶然同じホテルに宿泊していたDJの糸居五郎氏です。軽い気持ちでお願いしたところ、快く引き受けてくれたのです。このようなサプライズも、ライブの思い出として大切に残っているでしょう。

アルバムジャケットの撮影中には、なんとマイケル・ジャクソンがオープンカーで通りかかり、シャネルズのメンバーに対して軽く手を振って通り過ぎたというエピソードも残っています。こうした偶然の出会いが、アルバムにさらなる特別感を与えています。

収録曲には、デビューシングル「ランナウェイ」の英語版なども含まれており、特に「ハリケーン」は日本よりも早くこのライブで披露されました。また、ザ・コースターズの特別参加による「POISON IVY」も注目されるトラックです。

収録されている曲のリードボーカルを担当するメンバーには、桑野信義や佐藤善雄、久保木博之、新保清孝といった実力派が揃っています。彼らのボーカルは、それぞれの曲に個性を与え、ライブの興奮を高めています。

このアルバムは1995年にCD選書として復刻されましたが、現在は廃盤となっています。それでも、シャネルズの初のライブアルバムとしての価値は高く、当時のライブの熱気を今に伝えています。

収録曲一覧

• - OPENING THEME（I CAN'T TURN YOU LOOSE）
• - LET'S TWIST AGAIN
• - THAT IS ROCK&ROLL
• - FOOLS FALLIN' LOVE
• - ZING WENT THE STRINGS OF MY HEART
• - RUNAWAY
• - HURRICANE
• - POISON IVY
• - SPEEDO'S BACK IN TOWN
• - GOING BACK TO INDIANA
• - DO YOU LOVE ME
• - ENDING THEME （SHAMA LAMA DING‐DONG）
• - OPENING THEME （THE SOUND OF PHILADELPHIA）
• - TONIGHT （COULD BE THE NIGHT）
• - CLOSING THEME （IN THE STILL OF THE NIGHT）

このように、『LIVE AT WHISKY A GO GO』は、歴史に名を刻むライブアルバムであり、シャネルズの魅力を余すところなく収めた一枚となっています。

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