LIVE笑ME!!

『LIVE笑ME!!』（ライブしょうミー）は、1989年11月10日から1990年9月28日まで日本テレビで放送されていたお笑い番組です。毎週金曜日の16:00から17:00に放送されていました。

番組のコンセプトは、当時「お笑い第四世代」と呼ばれた若手芸人たちの育成と、新たなバラエティー界のスターを発掘することでした。司会は高田純次と山瀬まみが担当し、オープニングでは「ジュンジ～タカダ～アーンド、マミ～ヤマセ～プレゼンツ、ラァイブショーミー！」という独特のコールで番組がスタートしていました。

番組は当初、毎週5組の芸人がネタを披露し、約150人の観客による投票でその週の1位と敢闘賞を決めるという形式でした。1位には3ポイント、2位には2ポイント、3位には1ポイントが与えられ、結果発表時には芸人たちが白いサッカーボールのような電球を持ち、ポイントを獲得した芸人の電球が光るという演出がありました。合計10ポイントを獲得した芸人はチャンピオンとなり、自身をメインとしたスペシャル番組の放送権が与えられました。そのスペシャル番組は、当時日本テレビの土曜日深夜1時台に放送されていた単発番組枠『60分放し飼い』で放送されました。

観客投票の集計中には、司会の2人とゲストによるトークや、当時のお笑い事情を紹介するコーナーがありました。

1990年4月には、Z-BEAMが10ポイントを獲得してチャンピオンとなったことを機に、番組はリニューアルされました。SET隊、爆笑問題、テンション、ホンジャマカ、Z-BEAMの過去のチャンピオン5組がレギュラーに昇格し、8ポイントだったデンジャラスや、それまで10ポイントに達していなかった芸人たちは、獲得ポイントによって1軍、2軍、3軍に分けられ、1対1の対戦形式でのネタバトルを行うようになりました。勝者にはポイントが追加され、敗者にはポイントが減点されるというルールに変更されました。

番組には数多くの若手芸人が出演し、その中から多くの人気者が誕生しました。主な出演者には、SET隊、爆笑問題、テンション、ホンジャマカ、Z-BEAMなどが挙げられます。

番組内の主なコーナーとしては、「もうすぐ笑ME」（これから注目したいお笑いタレントを紹介）、「お笑いまみの穴」、「爆笑問題の爆笑じゃあなる」、「モロ師岡のどうこうするつもりはないがっ」、「ホンジャマカの第四世代青田買い」などがありました。

歴代チャンピオンのスペシャル番組は、『60分放し飼い』の中で放送され、SET隊、爆笑問題、テンション、ホンジャマカ、Z-BEAMがそれぞれ独自の番組を制作しました。

番組の熱心な視聴者の一人であった渋谷直角は、番組の内容や結果を詳細にメモしており、自著『世界の夜は僕のもの』の中で、本番組に関する思い出を綴っています。

また、1990年2月から4月にかけて、当時の裏番組であるTBS『大岡越前』の再放送をパロディにしたような文章が、テレビ欄の本番組の箇所に掲載されていたことも、当時の話題となりました。例えば、「大岡越前よりスゴい・純次・山瀬のお笑い裁き」や、「越前失禁・お笑い選挙与野党逆転」といったユニークな文言が並びました。

『LIVE笑ME!!』は、若手芸人たちの才能が開花する場であり、お笑い界に新たな風を吹き込んだ番組として、その名を刻んでいます。

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