LLM01レーザー光モジュール

LLM01レーザーライトモジュールは、ドイツのエリコン・コントラバス社によって製造された、後付け式の標的捕捉モジュールです。このモジュールは、金属製のインテグラル・クイック・リリース・クランプを使用し、H&K G36 アサルトライフルのキャリングハンドルアダプターの左側に取り付けるように設計されています。

しかし、その汎用性の高さから、G36 アサルトライフルのみならず、H&K MP7短機関銃やL85A2 アサルトライフルなど、他の様々な火器にも装着可能です。この適応性の高さが、LLM01の大きな特徴の一つです。

操作モード

LLM01は、複数の「照射/照準」オプションを備えており、状況に応じた柔軟な運用が可能です。

白色フラッシュライト: 90ルーメン以上の明るさを誇り、暗闇の中では100m以上先を照らすことができます。夜間や暗所での活動において、視界を確保する上で不可欠な機能です。
可視レーザーマーカー: IEC基準でクラス3R、ANSI基準でクラス3aに分類される赤色レーザーを使用しています。このレーザーは、直視すると危険ですが、周囲の光の状態によっては視認性が高く、素早い射撃を支援します。日中での視認距離は約20m、暗闇では200m以上です。
赤外線（IR）レーザーマーカー: 暗闇の中で200m以上先まで照射可能です。ただし、LUCIEなどの赤外線暗視装置を使用しないと目視することはできません。敵が赤外線暗視装置を所持していない限り、このレーザーの存在は秘匿されます。
赤外線近接照射装置: 赤外線LEDを使用し、最大10mの範囲を照射します。
組み合わせモード: 白色フラッシュライト、赤色レーザー、赤外線レーザー、赤外線照射装置を組み合わせて同時に使用することが可能です。この機能により、照射と照準を同時に行い、より効果的な戦闘を支援します。

これらの照射オプションは、モジュール上部にあるラベル付きの回転式セレクタースイッチを使って簡単に切り替えることができます。また、LLM01にはケーブルで接続された圧力スイッチも付属しており、これにより、G36 アサルトライフルなどの火器の様々な位置からLLM01を操作することが可能です。

さらに、LLM01に搭載されたレーザーマーカーは、それぞれ独立して上下左右に調整可能です。これにより、様々な火器に取り付けた際に、正確な照準を確保できます。

LLM01は30m防水仕様であり、水辺での活動でも安心して使用できます。

ドイツ陸軍では、通常のG36 アサルトライフルとそのバリエーションのアップグレードを開始し、これらをG36A2という名称で運用しています。G36A2アップグレードキットには、3つのピカティニー・レールを持つ新しいハンドガードと、LLM01レーザーライトモジュールを操作するためのスイッチを内蔵したハンドグリップが含まれています。

使用国

LLM01は、以下の国々で採用されています。

オーストリア
デンマーク
ドイツ
リトアニア
オランダ
* イギリス

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