LOOK UP TO THE SKY

荻野目洋子の36枚目のシングル「LOOK UP TO THE SKY」は、1997年3月21日、ビクターエンタテインメントより発売されました。前作から約1年半ぶりとなるこの楽曲は、数々のヒット曲で知られる荻野目洋子にとって、新たな音楽的挑戦の証と言えるでしょう。

作曲を手掛けたのは、数々の名曲を世に送り出してきたMONDO GROSSOの大沢伸一氏です。荻野目洋子氏がカメラマンの平間至氏（大沢伸一氏のツアーに同行）からMONDO GROSSOのCDを聴かせてもらったことがきっかけで、その独特のグルーヴ感に魅了され、大沢氏への楽曲提供を依頼したとされています。この楽曲への強い想いが、結果として「LOOK UP TO THE SKY」という、オリジナリティ溢れる作品を生み出すことに繋がったと言えるでしょう。

作詞は、独特の世界観を持つシンガーソングライターUA氏が担当しました。当時妊娠中だったというUA氏。その時期ならではの感性と、荻野目洋子氏との出会いによって生まれた詞の世界は、楽曲に深みと奥行きを与えています。妊娠中という状況下で創作された歌詞は、どんな想いが込められているのか、想像力を掻き立てられます。

「LOOK UP TO THE SKY」は、単なるポップソングにとどまらない、大沢伸一氏とUA氏という二人の才能が融合した、聴く者を魅了する作品です。大沢伸一氏の生み出す独特のグルーヴと、UA氏の繊細かつ力強い歌詞が織りなす世界観は、これまでの荻野目洋子のイメージを覆す、新たな魅力に満ち溢れています。

シングルには、タイトル曲「LOOK UP TO THE SKY」に加え、MONDAY満ちる氏による作曲・作詞・編曲が施された「NATURAL WOMAN」、そして「LOOK UP TO THE SKY」のインストゥルメンタルバージョンが収録されています。それぞれの楽曲が持つ個性と魅力は、このシングル全体の価値を高めています。「NATURAL WOMAN」は、どんなサウンドになっているのか、興味深いところです。

1996年はリリースがなかっただけに、このシングルはファンにとって待ちに待った作品であったことでしょう。約1年半ぶりの新曲リリースという事実は、この楽曲に対する期待の高さを物語っています。そして、この作品が、荻野目洋子氏の音楽キャリアにおいて、どのような意味を持つのか、今後の活動と合わせて注目したいところです。

「LOOK UP TO THE SKY」は、単なる楽曲ではなく、アーティスト同士の出会いと創造性が生み出した奇跡の作品と言えるでしょう。大沢伸一氏、UA氏、そして荻野目洋子氏という、それぞれの個性が織りなすハーモニーは、リスナーに深い感動を与え、長く記憶に残る名曲として、音楽史に刻まれるに違いないでしょう。

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