LP7

LP7は、1996年頃にルーマニアのウジナ・メカニカ・クギルSA社が、国内の警察向けに開発したAKベースの短機関銃です。主にルーマニア憲兵隊によって使用されました。

構成

LP7は、レシーバーとセレクターはAKのものをそのまま流用していますが、その他のパーツは独自に製造されています。グリップはトリガーガードと一体化した独自形状のものが取り付けられているのが特徴です。

照準器は、レシーバーカバー後端に50m、100mの切り替えが可能な簡素なフリップアップリアサイトを備えており、フロントサイトはレシーバー前端に直接溶接されています。ハンドガードはマガジンウェル前方にプラスチック製のものが取り付けられています。

ストックは左側面に折り畳み可能で、バックプレートも水平に折り畳むことができ、若干の伸縮調整が可能です。マガジンは独自の金属製30連のものを使用します。セレクターはAKと同様で、上からセーフティ、フルオート、セミオートの順で切り替え可能です。

初期型と思われる仕様も存在しており、よりシンプルな伸縮調整機能のない折り畳みストックを備えています。また、ハンドガードは装備されておらず、マガジンを握って射撃する点が特徴です。

2014年の黒海防衛・航空宇宙展示会(BSDA)にて改良型が公開されており、レシーバーカバー上部に短いピカティニーレールを備えており、対応した光学照準器の取り付けが可能となっています。

LP7は、AKの信頼性と汎用性を活かしつつ、独自の設計を取り入れることで、近接戦闘における取り回しやすさを向上させた短機関銃と言えるでしょう。ルーマニアの治安維持に貢献したと考えられます。

参照

[1]

関連項目

AK
AKM
* SCH-21 - 同じくAKをベースとした簡素短機関銃。

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