LTEバンド

LTEバンドとは

LTEバンドとは、Long Term Evolution（LTE）という通信規格で使用される周波数帯域のことです。LTEは、高速なデータ通信を可能にするための重要な技術であり、世界中で広く利用されています。LTEバンドは複数存在し、それぞれBand 1、Band 2のようにアラビア数字で表記されます。各バンドは異なる周波数帯を使用しており、これにより様々な地域や用途での利用が可能になっています。

周波数帯域とチャネル帯域幅

LTEの各バンドには、特定の周波数範囲とチャネル帯域幅が割り当てられています。これらの情報は、3GPP TS 136.101という技術仕様書に詳細が記載されています。

例えば、あるバンドは特定の周波数範囲で動作し、別のバンドは異なる周波数範囲で動作します。また、各バンドがサポートするチャネル帯域幅も異なり、これにより通信速度や利用できるリソースが変わってきます。

以下は、LTEの指定周波数帯域と各帯域がサポートするチャネル帯域幅を示した表です。

地域別バンド配置

LTEバンドの利用状況は地域によって異なります。標準化されたLTEバンドとその地域別の使用状況を以下に示します。特定のバンドは特定の地域でのローミングに適しており、これは国際的な通信を円滑に行う上で重要な要素です。

• - グローバルローミングに適したバンド

- バンド7、28（LTE-FDD）：ITU地域の第1、第2、第3地域で利用可能。
- バンド1、3（LTE-FDD）：ITU地域の第1、第3地域およびコスタリカ、ブラジル、一部カリブ諸国で利用可能。

• - 特定の地域でのローミングに適したバンド

- バンド20（LTE-FDD）：ITU地域の第1地域のみで利用可能。
- バンド5（LTE-FDD）：ITU地域の第2、第3地域で利用可能。
- バンド2、4（LTE-FDD）：ITU地域の第2地域（南北アメリカ）でのみ利用可能。

• - 将来的なグローバルローミングを視野に入れたバンド

- バンド38、40（LTE-TDD）：ITU地域の第1、第2、第3地域での利用が将来的に期待。
- バンド8（LTE-FDD）：ITU地域の第1、第2、第3地域での利用が将来的に期待。

これらのバンドの配置は、各国や地域での周波数利用状況や政策によって決定されています。そのため、利用する端末や契約する通信キャリアがどのバンドに対応しているかを確認することが重要です。

ローミングに関する注意点

海外でLTE回線を利用する際には、ローミングが重要になります。例えば、バンド7や28は多くの地域で利用できるため、国際ローミングに適しています。一方、バンド20はヨーロッパでの利用に特化しているため、他の地域では利用できない可能性があります。また、バンド5はアメリカ大陸やアジアの一部地域での利用に適しています。ローミングを検討する際には、利用する地域で利用可能なバンドを確認し、対応する端末を使用する必要があります。

関連情報

• - LTE（Long Term Evolution）：高速データ通信技術の基礎
• - LTEネットワークの一覧：各国のLTEネットワーク情報
• - 予定されているLTEネットワークの一覧：将来的なネットワーク計画
• - 5G新無線周波数帯：次世代通信技術の周波数帯
• - UMTS周波数帯：3G通信規格の周波数帯

外部リンク

• - EARFCN電卓やバンドの参照：https://example.com/earfcn
• - 無線[周波数]]帯および通信プロトコルの参照ツール：[https://example.com/frequencytool

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