5G新無線周波数帯とは？意味をやさしく解説

5G新無線周波数帯

5G新無線[周波数]]帯とは、第5世代移動通信システム]において、新たな無線技術である[[5G NR（New Radio）が利用する周波数帯域のことです。この周波数帯は、従来の4G LTE以前から使用されてきた周波数帯を拡張し、より高速かつ大容量の通信を実現するために導入されました。

周波数帯の区分

5G新無線で使用される周波数帯は、大きく分けて以下の二つの範囲に分類されます。

Frequency Range 1 (FR1): 6GHz以下の周波数帯を含み、従来のモバイル通信で使用されてきた周波数帯を拡張したものです。比較的広いエリアをカバーできます。
Frequency Range 2 (FR2): 24.25GHzから52.6GHzまでのミリ波帯を含み、FR1に比べて通信可能範囲は狭いものの、より広い周波数帯域を利用できるため、高速かつ大容量の通信が可能です。

周波数帯とチャネル帯域幅

3GPP TS 38.101規格に基づいて、5G新無線で使用される周波数帯と、各帯域がサポートするチャネル帯域幅は以下の通りです。

周波数帯域 (Band)	帯域幅 (MHz)
---	---
n1	20
n2	5, 10, 15, 20
n3	10, 15, 20
n5	5, 10, 15, 20
n7	5, 10, 15, 20
n8	5, 10, 15, 20
n12	5, 10, 15
n20	5, 10, 15
n25	5, 10, 15, 20
n28	5, 10, 15, 20
n34	5, 10, 15, 20
n38	10, 15, 20
n39	5, 10, 15, 20
n40	5, 10, 15, 20
n41	10, 15, 20
n65	5, 10, 15, 20
n66	5, 10, 15, 20
n70	5, 10, 15, 20
n71	5, 10, 15, 20
n74	5, 10, 15, 20
n75	5, 10, 15, 20
n76	5, 10, 15, 20
n77	20, 30, 40, 50, 60, 80, 90, 100
n78	20, 30, 40, 50, 60, 80, 90, 100
n79	20, 30, 40, 50, 60, 80, 90, 100
n80	5, 10, 15, 20
n81	5, 10, 15, 20
n82	5, 10, 15, 20
n83	5, 10, 15, 20
n84	5, 10, 15, 20
n86	5, 10, 15, 20
n90	5, 10, 15, 20
n91	5, 10, 15, 20
n92	5, 10, 15, 20
n93	5, 10, 15, 20
n94	5, 10, 15, 20
n95	5, 10, 15, 20
n96	5, 10, 15, 20

周波数帯域 (Band)	帯域幅 (MHz)
---	---
n257	50, 100, 200, 400
n258	50, 100, 200, 400
n259	50, 100, 200, 400
n260	50, 100, 200, 400
n261	50, 100, 200, 400

注意点
5G新無線周波数帯では、帯域番号に接頭辞「n」が付与されます。
4G LTEと同じ周波数帯を使用している5G新無線周波数帯は、同一の帯域番号を持つ場合があります。
5Gの定義にあたり、一部の帯域は統廃合され、異なる帯域番号に変更されたものもあります。

日本における主な変更例

800MHz帯のLTE Band 19は、5Gではn5に内包されました。
1.5GHz帯のLTE Band 11とBand 21は、統合されLTE Band 74となり、5Gではn74として扱われます。
3.5GHz帯のLTE Band 42は、5Gではn77とn78に内包されました。

脚注

各周波数帯の具体的な利用状況や技術仕様は、国や地域、通信事業者によって異なる場合があります。

外部リンク

Wireless frequency bands and telecom protocols reference and tools

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