LUNA SEA COMPLETE BEST

LUNA SEA COMPLETE BEST：ルナシーの軌跡を凝縮した決定版ベストアルバム

2008年3月26日、日本の音楽シーンに大きなインパクトを与えた一枚がリリースされました。それが、LUNA SEAのベストアルバム『LUNA SEA COMPLETE BEST』です。

このアルバムは、単なるベスト盤の枠を超えた、バンドの集大成的作品と言えるでしょう。それまでの活動の集大成として、2007年12月24日に行われた一夜限りの復活ライブ『GOD BLESS YOU 〜One Night Dejavu〜』のライブDVDと同時発売されたことも話題となりました。

特筆すべきは、その選曲です。それまで、LUNA SEAは活動休止後、カップリング集『another side of SINGLES II』やバラードベスト『SLOW』といったアルバムはリリースされていましたが、全キャリアから選曲されたベストアルバムは存在しませんでした。『COMPLETE BEST』は、その空白を埋める、まさに待望の作品だったのです。

さらに、このアルバムが画期的だった点は、活動休止前のシングル14曲を全て収録しているという点です。過去のベスト盤では網羅しきれていなかった楽曲も網羅し、バンドの全シングル作品を網羅した最初のベストアルバムとして大きな価値を持っています。

アルバムは2枚組となっており、ディスク1には代表的なシングル曲が、ディスク2にはアルバム収録曲やカップリング曲が収録されています。収録楽曲は、バンドの歴史を彩ってきた名曲の数々。それぞれの楽曲が持つ、独特の雰囲気やメッセージを改めて味わうことができます。

また、全曲がデジタルリマスターされている点も注目に値します。クリアでパワフルなサウンドは、当時の感動を鮮やかに蘇らせてくれます。マスタリングは、世界的にも有名なエンジニアであるテッド・ジェンセンが担当しており、その高い技術力によって、楽曲の持つ魅力が最大限に引き出されています。

そして、2013年には更なる展開がありました。『COMPLETE BEST -ASIA LIMITED EDITION-』として、ジャケットデザインを変更し、アジア5カ国で販売されるバージョンが期間限定で発売されました。このアジア限定盤には、さらに12曲が追加収録されており、より充実した内容となっています。追加された楽曲は、アルバム未収録曲やカップリング曲など、ファンにとって貴重な音源と言えるでしょう。

『LUNA SEA COMPLETE BEST』は、単なる楽曲の集まりではなく、LUNA SEAというバンドの軌跡、そしてその音楽的進化を凝縮した、まさに決定版と言えるベストアルバムです。彼らの音楽を初めて聴く人にも、長年のファンにも、大きな感動と興奮を与える作品であると言えるでしょう。

収録内容の補足

アルバムには、様々なバージョンの楽曲が収録されています。例えば、「ROSIER」は4thアルバム『MOTHER』収録バージョン、「END OF SORROW」は5thアルバム『STYLE』収録バージョンに「1999」のセリフが加えられたバージョン、「PRECIOUS...」と「WISH」はベストアルバム『PERIOD 〜THE BEST SELECTION〜』収録の再録バージョン、「SANDY TIME」、「TIME IS DEAD」、「BLUE TRANSPARENCY 限りなく 透明に近い ブルー」は2011年発売のリレコーディング版からの収録となっています。これらのバリエーションも、このアルバムの聴きどころの一つと言えるでしょう。

このアルバムは、LUNA SEAの歴史と魅力を再確認できる、まさに必聴の一枚です。

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