LUNCH TIME SPEAX

LUNCH TIME SPEAX（ランチ・タイム・スピークス）は、茨城県水戸市を拠点に活動するヒップホップユニットである。メンバーは、MCのGOCCI（ゴッチ、本名：五嶋泰門）とTAD'S A.C.（タッズエーシー、本名：小林忠）、そしてDJ・トラックメイカーのDJ DENKA（ディージェイデンカ、本名：林雅樹）の3名で構成されている。

1993年に結成されたLUNCH TIME SPEAXは、1998年にBUDDHA BRANDのDEV LARGEに見出され、EL DORADO RECORDSからデビューを果たした。その独特なフロウとリリックは、当時のヒップホップシーンに大きな衝撃を与えた。2001年には、ソニー・ミュージックエンタテインメントよりメジャーデビューを果たし、その名を全国に轟かせた。

2003年には、自身のレーベル「PARANOEAR SOUND」を立ち上げ、より自由な音楽制作に取り組んでいる。また、GOCCIはFLICKのGO、K.O.D.P.のGORIKIとともにユニットGO FORCEMENとしても活動するなど、メンバーそれぞれが多岐にわたる音楽活動を展開している。2006年には、GOCCIとTAD'S A.C.の2MCに、水戸の若手ラッパーT-ACE、WOODSMANを加えた4名からなるユニットSLASH SPIT SQUADRONを結成し、新レーベル「SLUG TUNE ENTERTAINMENT」を旗揚げした。

彼らの音楽性は、90年代のヒップホップのルーツを大切にしながらも、常に新しいサウンドを追求する姿勢が特徴である。GOCCIの独特な声質とフロウ、TAD'S A.C.の力強いラップ、そしてDJ DENKAの洗練されたトラックが組み合わさることで、LUNCH TIME SPEAXならではの唯一無二の世界観を創り上げている。

2010年7月28日には、これまでのベストトラックを集めたミックスCD『THE BEST OF LUNCH TIME SPEAX』をリリースし、長年のファンを喜ばせた。彼らのディスコグラフィーには、シングル「CHASE」「B:COMPOSE STINKY POSSE REMIX」「180°」「Merry-Go-Round / SLASH SPIT SQUADRON」や、アルバム「BLUE PRINT MANEUVER」「B:COMPOSE」「GOING OVER」「SLASH SPIT SQUADRON / SLASH SPIT SQUADRON」などが含まれる。アナログ盤も複数リリースしており、その音楽的影響力の大きさを物語っている。

また、LUNCH TIME SPEAXは、数多くのアーティストとの客演でも知られている。God Inc.、BUDDHA BRAND、Muro、Dj Hasebe、SHAKKAZOMBIEなど、日本のヒップホップシーンを代表するアーティストたちとのコラボレーションは、彼らの音楽性をさらに豊かにしている。特に、Muroの「その男 Pt.2」や「All★Star」などの楽曲は、彼らの知名度を大きく向上させることとなった。

さらに、GOCCI、TAD'S A.C.はそれぞれソロとしても活動しており、様々なアーティストの楽曲に参加している。GOCCIはHIGH de CREWやDELI、MIKRIS、MACKA-CHINなどと、TAD'S A.C.はAQUARIUSやRICE、MUROなどと共演している。これらの客演活動を通じて、彼らの音楽性はさらに磨かれていった。

関連するアーティストとしては、BUDDHA BRANDやDEV LARGE、TEAM 44 BLOXなどが挙げられる。これらのアーティストとの交流は、LUNCH TIME SPEAXの音楽活動に大きな影響を与えている。

LUNCH TIME SPEAXは、日本のヒップホップシーンにおいて、その卓越した音楽性と独自のスタイルで、確固たる地位を築いている。彼らの音楽は、今なお多くのファンを魅了し続けている。また、各メンバーのSNSアカウントも活発で、ファンとの交流も盛んに行われている。

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