L/R -Licensed by Royal-

『L/R -Licensed by Royal-』

『L/R -Licensed by Royal-』は、2003年に放送されたフジテレビ系のアニメです。その期間は1月8日から3月26日までで、全13話が制作されましたが、第4話は未放送となっています。この作品は、架空の王国・イシュタルを舞台に、特異なエージェントたちの冒険を描いています。

ストーリー

物語の舞台は、イングランドに隣接する王立国家イシュタルです。この国では、様々な事件を防ぐために、王室からライセンスを受けた私設エージェンシーが活躍しています。その中でも特に信頼の厚いエージェンシー、CLOUD7に所属する二人のエージェントが主役です。このエージェント二人は、ロウ・リッケンヴァッカーとジャック・ヘフナーと呼ばれ、彼らは「L/R」として知られています。

彼らは王室から依頼された「IMPOSSIBLE MISSION」に取り組み、特殊な装備と機知に富んだ大胆な行動で任務を遂行します。イシュタル王国は王制で運営されており、英国文化の影響が強い特色を持っています。物語には多くの緊迫感あふれるシーンがあり、視聴者を引き込む魅力があります。

登場人物

• - ロウ・リッケンヴァッカー（声：うえだゆうじ）

物語の主人公で、20代後半のエージェントです。性格は自由奔放で無鉄砲ですが、孤児院で育ったため家族に対する劣等感も抱えています。特技に変装と声帯模写があります。愛車はジャガーE-typeですが実際にはほとんど使うことはありません。

• - ジャック・ヘフナー（声：平田広明）

左利きのエージェントで、ロウのパートナーです。温厚で、特に女性に対して優しい性格を持っています。自動車や飛行機の操縦が得意ですが、両親は以前の任務中に殉職してしまった過去があります。

• - ノエル・アーデレード（声：高橋美佳子）

14歳の少女で、アイボリ島から来たキャラクターです。女王に立候補しますが、L/Rによって偽者として扱われ、一時は島に戻されます。その後、本物のノエルであることが証明され、彼女の明るい性格と人見知りの一面が物語に彩りを加えます。

• - クレア・ペニーレイン（声：豊口めぐみ）

CLOUD7の秘書で、清楚な美しさを持っています。

• - オールデン・ペニーレイン（声：大塚明夫）

CLOUD7のボスであり、元英国秘密謀報部員です。クレアの父親でもあります。

• - デズモンド・マッカーシー（声：辻親八）

CLOUD7の武器開発の責任者です。

• - カミール女史（声：勝生真沙子）

王室謀報局の隊長として、L/Rに重要な任務を発注する役割を果たします。

言葉と音楽の関係

この作品は、多くのキャラクター名や用語にビートルズの影響を受けています。例えば、エージェンシー「CLOUD7」はジョージ・ハリスンのソロアルバムに由来し、ロウの名字「リッケンヴァッカー」はジョン・レノンの愛用したギターのメーカー名です。ジャックの名前もポール・マッカートニーが愛用したベースにちなんでいます。このように、音楽とストーリーが巧みに連動している点が本作の大きな魅力です。

スタッフと主題歌

アニメの制作は、監督の川崎逸朗やシリーズ構成の松井一樹など多くのクリエイターが手掛けています。主題歌は、ビリー・プレストンが歌う「Go where no ones gone before」で、エンディングテーマには高橋美佳子による「願いのとき」が使用されています。これらの楽曲は、物語の雰囲気を高め、観る者に深い印象を与えます。

『L/R -Licensed by Royal-』は、エージェントアクションと音楽の融合が楽しめる作品であり、キャラクターの魅力と多様なストーリー展開が見所です。

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