Level-R

Level-R

『Level-R』は、ハンガリーのInvictus Gamesが開発し、かつてゲームポットが日本での運営を行っていたオンラインレースゲームです。最大8人同時対戦可能な3Dグラフィックのレースゲームとして、2008年に正式サービスが開始されましたが、2010年に惜しまれつつサービスを終了しました。

沿革

2006年12月15日～12月17日：技術テスト
2007年2月2日～2月16日：クローズドβテスト
2007年4月27日：オープンβテスト開始（長期間継続）
2008年10月21日：正式サービス開始
2010年2月1日：サービス終了告知
2010年3月15日：日本でのサービス終了

特徴

リアルな物理エンジン: Invictus Gamesが開発した物理エンジンにより、車の衝突や接触時のダメージがリアルに表現され、車の挙動に影響を与えます。しかし、修理機能やコース復帰機能も搭載されており、初心者でも安心してプレイできる設計となっていました。
P2P方式とクライアント/サーバ方式: 対戦時の通信にはP2P方式が採用され、高速なデータ通信による遅延の軽減が図られました。クローズドβテスト以降は、クライアント/サーバ方式も併用されています。
実在のコース: 東京の丸の内や皇居周辺、丹沢山の山間部など、実在の道路をモデルとしたコースが登場し、 реалистичныйなレース体験を演出しました。

ゲームシステム

オッズとレート: 車の性能とレース成績を数値化したもので、オッズは車種やチューンアップ内容によって変動します。レートは大型アップデートで導入され、オッズと並行して車の性能を示す指標となりました。対戦ルーム作成時には、参加可能なオッズの範囲を設定できました。
リペア（修理）: 車がダメージを受けた際に、キー操作で修理を行うことができます。回数制限はありませんが、修理中は速度が低下するため、タイムロスに繋がります。
コース復帰: コースから外れた際に、キー操作でコースに復帰できます。リペアと同様に、復帰時には停止状態となるため、タイムロスが発生します。

クルマ

ゲーム開始時に4種類の車から1台を選択し、ライセンステストやショップでの購入を通じて、新しい車を入手できました。入手した車は、パーツの装備やアップグレードによって性能を向上させることが可能です。

Level-Rシリーズ登場車種

ゲームオリジナル

～1989年:
1968年式 Invictus Phoenix 400 HO
1984年式 Invictus Corall Spire GTi
1984年式 Invictus Ranger 4x4
1985年式 Invictus Spiedo Forte
1990年代:
1991年式 Invictus Hexan GT
1993年式 Invictus TA/Pro
1999年式 Kawana K660
1999年式 Miyato Wizz
2000～2005年:
2000年式 Invictus Quadro SF-6
2000年式 Lion Executive Sedan
2003年式 Invictus Panama GT Ray
2004年式 Invictus Buggy Evo2
2006年以降:
2007年式 Invictus Lagoon Destroyer 4x4
2007年式 Corus S3
2007年式 Invictus Stallion GT
2007年式 Invictus Harpoon GT
2007年式 Invictus TA/Intimidator
2009年式 Invictus Cobra Coupe

実在

トヨタ
1967年式 2000GT
1985年式 カローラ(スプリンタートレノ)GTS 3dr.（AE86）
1997年式 MR2 GT-S（SW20）
2006年式 4ランナー(ハイラックスサーフ)Sport 4wd
マツダ
1985年式 サバンナRX-7 GTリミテッド日本仕様車（FC3S）
1999年式 クセドス6（ユーノス500)
2002年式 RX-7 スピリットR タイプA（FD3S）
2003年式 RX-8 タイプS日本仕様車
ホンダ
1991年式 シビックVTi（EG6）
2002年式 NSX-R（NA2）
2003年式 S2000（AP1）
2004年式 シビックタイプR（EP3）
三菱
2006年式 アウトランダー(エアトレック・スポーツギア) LS AWD
2006年式 ランサーエボリューションⅨ MR
スバル
2006年式 インプレッサWRX STi（鷹目）
GM
2005年式 ハマー・H3 アルファ
2007年式 シボレー・コルベットC6 LS2
2008年式 シボレー・カマロコンセプト

パーツとアップグレード

ショップで購入したパーツを装備することで、車の外観を変更したり、性能を調整したりできました。パーツは「ボディ」「塗装」「パワー」「ハンドリング」の4種類に分かれています。また、アップグレードによって、車の性能を更に向上させることができました。アップグレードには「軽量化」と「最大出力向上」の2つの項目があります。

モード

プラクティス: 一人で自由に走行できるモード。コースの下見や練習に最適です。
Virsus（対戦）: 最大8人でレース対戦を行うモード。上位入賞者には多くのポイントが付与されます。
Funモード: レース以外の対戦モード。CTF（旗取り）、エクスプローラー、ドリフト、ドラッグなどのモードがありました。
ミッションモード: 特定のコース、車、状態で課題をクリアするモード。ミッションプレイには、レッド・イエローキーが必要でした。

料金体系

基本プレイは無料でしたが、一部アイテムの購入には課金が必要でした。実車や特殊アイテムが課金対象となっており、一部のアップグレードアイテムも課金で購入できるようになりました。

動作環境

最低: Pentium 4 2GHz以上、メモリ512MB以上、Geforce 6600シリーズまたはRADEON X700シリーズ以上
推奨: Pentium 4 2.5GHz以上、メモリ1GB以上、Geforce 7600シリーズまたはRADEON X800シリーズ以上

不正対策

クローズドβテスト中に不正行為が多発したため、nProtect GameGuardが導入され、コースレコードのリセットが行われました。これにより、不正行為は大幅に減少しました。

海外版

Level-Rは、以下の国々で異なるタイトルで運営されていました。

北米：HEAT（運営：Innologin Ltd）
臺灣：R進化（運営：松崗科技）
中国：极限飚车（運営：Joyzone）
EU：Level R（運営：Gamigo）
ロシア：Скорость Онлайн（運営：ZZMA）
インドネシア：Fast Black（運営：Onelife）
* タイ：Level-X（運営：Winner Online）

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