LifeTouch NOTE(ライフタッチノート)
LifeTouch NOTEは、
日本電気(NEC)が開発したクラムシェル型の
スマートブックで、Android OSを搭載しています。これは、NECが初めて提供したAndroid OS採用の小型ノートブック形状のデバイスで、
スマートフォンと
ノートパソコンの中間に位置付けられています。このカテゴリをNECは「
スマートブック」と呼び、利用シーンに応じた高い機能性を持っています。
特徴と機能
本製品は、
東芝のdynabook AZに似た市場のニーズを満たす製品ですが、dynabook AZと比べると多少コンパクトで、タッチパネルやGPSは搭載されていません。LifeTouch NOTEは、バッテリー消費が少ない設計にな吸収ため、常時スリープ状態で持ち歩くことができ、必要な時にすぐに使用できます。この特性により、外出先での利用が非常に便利です。ネットサーフィンやSNSの利用、簡易な文書作成、表計算など、
スマートフォンでは不便だった文字入力がしやすくなっています。
Wi-Fiが標準装備されており、NA75F/1Aシリーズには
NTTドコモの
FOMAハイスピードモジュールが内蔵されており、最大7.2Mbpsの通信速度で、どこでもインターネットに接続できます。また、Android 2.2を使用しており、
Gmailや
YouTube、Googleカレンダーといった基本的なGoogleサービスとの同期も可能です。さらに、Google Play Storeから20万以上のアプリをダウンロードでき、多様な操作が可能です。
キーボードは、16.8mm幅でタイピングがスムーズに行えるほか、日本語入力には
ATOK for LifeTouchが搭載されています。加えて、光学式
タッチパッドを備えており、カーソル操作や小さなリンクのクリックも容易に行えます。このため、通常のパソコンに近い操作感が得られます。
ビジネス向けモデルの特性
法人向けのビジネスモデルも展開しており、いくつかの専用機能を搭載しています。内蔵フラッシュメモリは8GBですが、法人向けでは2GBと6GBに分割され、6GB部分がマウントされています。IEEE802.1xやVPN機能も搭載され、セキュリティ面で強化されています。また、アプリケーションのインストールや操作ログの取得などの機能も追加されています。ビジネス向けでは従来のコンシューマ向けアプリが削除され、文書作成や議事録の管理に特化した機能が整備されています。
専用アプリケーション
NECが提供する専用アプリケーションも複数プリインストールされており、特に「ライフノート」や「ウェブリメール for Android」といったアプリが便利です。ライフノートでは、Windows標準のコピー&ペースト機能がサポートされており、操作性は非常に高いです。また、スクリーンキャプチャ機能も搭載されており、画像や情報の共有が容易に行えます。
製品の歴史と不具合
LifeTouch NOTEは、2011年3月から様々なモデルが発売され、順次アップデートが行われています。ユーザーからは、重量バランスやディスプレイの開閉に関する小さな不具合が報告されていますが、機能的には致命的な問題ではありません。
製品の特性や評価を考慮すると、ネット利用が主体のビジネスパーソンや軽作業を求めるユーザーにとって、非常に魅力的な選択肢となっていると言えます。