Lizzie

Lizzie：ディープラーニング囲碁AI研究を支援するGUIフロントエンド

Lizzieは、オープンソースの囲碁思考エンジン「Leela Zero」のGUIフロントエンドとして開発されたソフトウェアです。ディープラーニングによって強化されたLeela Zeroの能力を最大限に活用し、囲碁の研究や検討を深めるための様々な機能を提供します。

Lizzieの概要

Lizzieは、Leela Zeroを搭載し、高度な検討・研究機能に特化しています。対局機能も備えていますが、主な目的はAIを活用した分析です。Javaで記述されており、JDKまたはJREがインストールされた環境で動作します。Windows環境では、ZIPファイル内の「lizzie.jar」をダブルクリックするだけで起動できます。

Lizzieの操作方法

Lizzieの操作は簡単で、キーボードの「X」キーを押すと操作方法の一覧が表示されます。GUIを通じて直感的に操作できるため、初心者でも比較的容易に使いこなせるでしょう。

思考エンジンの変更

Lizzieは、標準でLeela Zeroに対応していますが、設定を変更することで他の思考エンジンも利用可能です。例えば、AbemaTVの「GLOBIS-AQZ vs プロ棋士」の解説では、Lizzieの思考エンジンとしてGLOBIS-AQZが使用されました。2019年10月には、Lizzieバージョン0.7が公開され、Leela Zeroに加えてKataGoにも標準で対応しました。KataGoを使用すると、勝率に加えて目数差の予測も表示されるようになります。

クラウドコンピューティングでの利用

Lizzieを使った囲碁の研究は、プロ棋士の間でも一般的になっています。Leela Zeroなどの思考エンジンは高性能なGPUを必要とするため、Amazon Web ServicesやGoogle Cloud Platformなどのクラウドコンピューティングサービスを利用して、大規模な計算資源にアクセスする例も増えています。

その他の情報

PCの設定に不慣れな人向けに、Lizzieを標準搭載したPCも販売されています。Lizzieが示す最善手を青い点で表示することから、プロ棋士の間では「この手は青い」「蕁麻疹」といった新しい囲碁用語も生まれています。

関連項目

Go Text Protocol
Leela Zero

外部リンク

Lizzie on GitHub
Lizzie releases on GitHub (ダウンロードページ)
* 公式Wiki

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