Lookwalk P751v

Lookwalk P751v（ルックウォーク ピーななごーいちブイ）

Lookwalk P751vは、松下通信工業（現在のパナソニック モバイルコミュニケーションズ）によって開発され、NTTドコモのPHS部門から発売されたPHS端末です。2002年に発売され、当時としては珍しいテレビ電話機能を搭載した機種として注目されました。

概要

P751vは、2001年10月にFOMAサービス向けに発売されたP2101Vの筐体をベースに開発されました。このため、ACアダプターや充電台などの周辺機器はP2101Vのものをそのまま利用することができました。一方で、ヘッドフォン端子については、一般的な形状に変更されています。

最大の特徴は、3GPP規格に準拠したテレビ電話機能です。これにより、FOMA端末とのテレビ電話が可能になりました。ドコモから発売されたPHS端末の中で、機種単体で通話が可能な唯一の機種となっています。また、動画配信サービスであるM-stage visualにも対応しており、当時のモバイルエンターテイメントを楽しむことができました。

歴史

Lookwalk P751vは、2002年を通して以下の経過をたどって発売されました。

2002年1月6日：技術基準適合証明 (TELEC) を通過（JZAA1084）。
2002年2月18日：電気通信端末機器審査協会 (JATE) を通過（A02-0116JP）。
2002年6月10日：技術基準適合証明 (TELEC) PHS接続性確認試験を通過（CJZ13008）。
2002年7月8日：NTTドコモより発売が発表されました。
2002年7月17日：発売が開始されました。

特徴

FOMA端末の筐体を流用: P2101Vの筐体をベースにしているため、充電器などの周辺機器が共通で利用できます。
テレビ電話機能: 3GPP規格に準拠したテレビ電話機能により、FOMA端末とのテレビ電話が可能です。
ドコモPHS唯一の単独通話可能機種: P751vは、ドコモから発売されたPHS端末の中で、唯一機種単体で通話が可能な機種です。
M-stage visual対応: 動画配信サービスM-stage visualに対応しており、コンテンツを楽しむことができます。

参考文献

『日本ケータイ大図鑑 1979→2005』（ケータイBEST Vol.25 特別付録小冊子、ソフトバンク パブリッシング）

関連項目

VP-210

外部リンク

ケータイ新製品SHOW CASE NTTドコモ P751v - ケータイWatch
モバイルCatchUp - ケータイWatch
Mobile：ドコモ、テレビ電話可能なPHS「Lookwalk P751v」 - ITmedia Mobile

Lookwalk P751vは、PHS端末としては珍しいテレビ電話機能を搭載し、当時のモバイル通信技術の進歩を示す一台でした。FOMA端末との相互接続性や動画配信対応など、先進的な機能が盛り込まれていました。ドコモのPHS端末としては異例な機能性を持っていたため、当時のユーザーに強い印象を与えました。

もう一度検索