Mリーグ2019-20

Mリーグ2019-20シーズン概要

2019-20シーズンのMリーグは、これまでの7チーム体制から、KADOKAWAサクラナイツの参入により8チームに拡大して開催されました。このシーズンから、いくつかの重要なルール変更や制度変更が行われ、大会全体の盛り上がりに大きく貢献しました。

ルール変更点

チーム編成

それまでの「男女問わず3名」というチーム編成ルールが、「男女混成4名以内（3名以上）」に変更されました。これにより、男性選手のみで構成されていたチームは、少なくとも1名以上の女性選手を獲得することが義務付けられました。

優勝チーム決定方法

このシーズンから、レギュラーシーズンの半荘数が80半荘から90半荘に増加しました。さらに、新たなステージとしてセミファイナルシリーズが導入されました。セミファイナルシリーズの上位4チームがファイナルシリーズに進出し、優勝を争うという、より複雑でスリリングなシステムへと進化しました。

レギュラーシーズン、セミファイナルシリーズ、ファイナルシリーズを通して、各チームの年間半荘数は大幅に増加し、リーグ全体の試合数も増加しました。

個人賞

個人賞においては、平均打点の代わりに最高スコア（1半荘における最高得点）が新たな個人タイトルとして制定されました。これは、麻雀における一発勝負の緊張感と、最高峰の技術を評価する新たな指標として注目を集めました。

ドラフト会議

ドラフト会議では、ウェーバー方式が採用されました。KADOKAWAサクラナイツが最初に指名を行い、その後は前シーズンの順位の下位チームから順番に指名が行われました。

シーズン展開

レギュラーシーズン

前シーズンの王者、赤坂ドリブンズは開幕から苦戦。最下位争いに巻き込まれるなど、連覇への道は険しいものとなりました。対照的に、新加入のサクラナイツは安定した成績を残し、上位争いを展開しました。

シーズン中盤以降は、セガサミーフェニックスが圧倒的な強さでレギュラーシーズンを制覇。魚谷侑未選手がMVPを獲得しました。一方、赤坂ドリブンズとEX風林火山は、レギュラーシーズン敗退という衝撃的な結果となりました。

このシーズンは、役満が7回も出現するなど、非常に波乱の多いシーズンとなりました。

セミファイナルシリーズ

セミファイナルシリーズでは、4位からスタートしたU-NEXT Piratesが、石橋伸洋選手の活躍を中心にファイナルシリーズ進出を果たしました。一方、レギュラーシーズン3位だったKONAMI麻雀格闘倶楽部とTEAM RAIDENは敗退しました。

ファイナルシリーズ

新型コロナウイルスの影響により延期されたファイナルシリーズは、U-NEXT Piratesが、レギュラーシーズンから苦戦を強いられながらも、ファイナルシリーズで劇的な逆転優勝を決めました。フェニックスは、レギュラーシーズンから圧倒的な強さで首位を走り続けましたが、最終的に惜しくも準優勝となりました。

その他

大会中継はAbemaTV麻雀チャンネルにて生配信され、実況陣や解説陣も充実した体制で放送されました。また、地方でのパブリックビューイングも開催されましたが、新型コロナウイルスの影響で中止となるものもありました。

まとめ

Mリーグ2019-20シーズンは、ルール変更、新チーム加入、新型コロナウイルスの影響など、多くの出来事が起こったシーズンとなりました。U-NEXT Piratesの逆転優勝、セガサミーフェニックスの圧倒的な強さ、そして赤坂ドリブンズとEX風林火山のレギュラーシーズン敗退など、多くのドラマが生まれたシーズンでした。このシーズンは、Mリーグの歴史に大きな足跡を残す、記憶に残るシーズンとなりました。

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