M-1グランプリ

M-1グランプリ 【概要】

M-1グランプリは、若手漫才師を対象とする日本有数の漫才コンテストです。吉本興業と朝日放送テレビが主催し、2001年から年末に開催されています。大会は通称「M-1」とも呼ばれ、2010年に一度終了しましたが、2015年に復活し、現在も続いています。この大会では、コンビ結成から15年以内の若手漫才師が対象ですが、年齢制限はありません。つまり、活動期間がメインの基準となるため、長く活躍しているベテランコンビも参加できます。

大会の審査基準は「とにかくおもしろい漫才」で、最も人気が高く、影響力のある漫才グランプリとして広く知られています。視聴率や集客力も高く、特に決勝戦は全国放送のゴールデン枠で生中継されます。最優秀のコンビには賞金として1000万円が授与され、優勝後の露出や仕事の増加が期待されます。

歴史

M-1グランプリの発端は、吉本興業の常務取締役であった木村政雄が若手漫才師を支援するプロジェクトを立ち上げたことでした。彼の提案で、島田紳助や谷良一との連携のもと、2001年に大会が始まりました。初回の大会は関東ローカルで放送されましたが、好評を受けて全国ネットへと拡大しました。特に、当時の賞金設定や放送のスタイルは新しく、大規模な漫才コンテストが存在しなかったため、この大会は大きな注目を集めました。

2015年に復活した際、出場資格がコンビ結成から15年以内に拡大され、さらに参加者が増加しました。当初は10組で行われていた決勝戦も、今では10組でのファイナル進出が定番となっています。特に、敗者復活戦制度の導入により、逆転のチャンスも得られるようになりました。

決勝戦

M-1の決勝戦は12月に行われ、参加者は厳しい予選を通過しなければなりません。各回戦の模様はYouTubeなどで配信され、視聴者もその様子を楽しむことができます。最後に選ばれるファイナリストたちは、ファーストラウンドで上位評価を受けたコンビであり、優勝を目指して最終決戦に臨みます。

成駒の現象

この大会がもたらした影響は計り知れず、多くの若手漫才師たちが注目を浴び、ブレイクを果たすきっかけとなっています。優勝者が決定した際には、瞬時にSNSやニュースサイトがその話題で盛り上がり、各テレビ番組の出演依頼も殺到します。また、優勝を逃したコンビでも決勝に進出することで名を知られるようになり、その後の活動が活発化する例が多く見られます。

現代では、M-1グランプリは多くの人々にとって年末の恒例行事となっており、漫才コンテストを越えた国民的行事と言えるでしょう。その人気は今も衰えず、新たな漫才師たちが夢を抱いてM-1を目指す姿が毎年見られます。

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