MCブリード

MCブリード（MC Breed、本名: Eric Breed、1971年6月12日 - 2008年11月22日）は、アメリカ合衆国ミシガン州フリント出身のラッパーです。中西部出身のラッパーとして初めて商業的な成功を収めたベテランラッパーとして知られています。

90年代に「Ain't No Future in Yo Frontin」や2パックとの競演曲「Gotta Get Mine」などのヒットで名を馳せました。

来歴

中西部フリントで育ったブリードは、1991年に自身も参加していたグループ、DFCとの共同名義でアルバム「MC Breed & DFC」をインディーレーベルSDEG Recordsから発表し、デビューを果たします。翌1992年には、2ndアルバム「20 Below」をMCブリード個人名義で発表しました。

90年代中盤には、Too Shortをはじめとする西海岸のヒップホップアーティストたちと交流を深めます。4thアルバム「Funkafied」では、当時隆盛を誇ったGファンクサウンドを大きく取り入れ、ビルボードR&B/Hip-Hopチャートで最高9位を記録するなど、自身最大のヒットとなりました。

キャリアを通してインディーシーンでの活動を続けながらも、エミネムら他の中西部のラッパーに先駆けて大きな知名度と成功を得たブリード。しかし、晩年は20万ドルに及ぶ養育費の未払いで裁判所から懲役1年を宣告されるなど、金銭的な苦境に陥っていたとも報じられています。

2008年9月5日、バスケットボールの試合に参加中に突然倒れ、入院。原因は腎臓疾患による腎機能の低下であり、集中治療室で治療が続けられましたが、2ヶ月後の11月22日に37歳という若さで亡くなりました。

MCブリードは、中西部ヒップホップのパイオニアとして、その音楽と功績は今もなお多くの人々に記憶されています。

ディスコグラフィ

MC Breed & DFC（1991年）
20 Below（1992年）
The New Breed（1993年）
Funkafied（1994年）
Big Baller（1995年）
To Da Beat Ch'all（1996年）
Flatline（1997年）
It's All Good（1999年）
Rare Breed（2000年）
The Fharmacist（2001年）
Anti-Freeze（2004年）
Breed Killa（2006年）
The New Prescription（2007年）

外部リンク

MC Breed - The Last Interview on HipHopDX

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