Mery

Mery（メリー）は、Microsoft Windows環境で動作するテキストエディタです。かつてはmEditorという名称で親しまれていました。Meryは、プログラミングから一般的なテキスト編集まで、幅広い用途に対応できる多機能エディタとして開発されています。

主な機能

Meryには、正式版とベータ版でそれぞれ多くの機能が搭載されています。

正式版の主な機能

• - プログラミング[[言語]]のシンタックスハイライト: 様々なプログラミング[[言語]]のコードを色分け表示し、可読性を高めます。
• - Unicode、サロゲートペア、IVS（異体字シーケンス）対応: 多様な文字コードをサポートし、文字化けの問題を軽減します。
• - DirectWrite対応: 高品質なフォント描画により、テキストの表示を美しくします。
• - トゥルーインライン入力に対応: 日本語入力時に、変換候補をテキスト上に直接表示します。
• - カラー絵文字に対応: テキスト中にカラー絵文字を表示できます。
• - 縦書き機能: 日本語の縦書き文書作成をサポートします。
• - マーカー機能: 特定の行や単語にマーカーを付け、文書内での位置を分かりやすくします。
• - 正規表現による検索・置換: 鬼雲という正規表現ライブラリを使用し、高度な検索と置換が可能です。
• - SDIとTDIを両方搭載: シングルドキュメントインターフェース(SDI)とタブドキュメントインターフェース(TDI)の両方に対応しており、ユーザーの作業スタイルに合わせた利用が可能です。
• - マクロ機能: JScriptやVBScriptを使って、複雑な操作を自動化できます。
• - 自動補完機能: プログラミングやテキスト入力時に、単語やコードの入力を補助します。
• - アウトライン解析機能: 文章の構造を解析し、見出しなどを抽出して表示します。
• - カラー印刷機能: テキストを色付きで印刷できます。
• - HTML整形機能: HTMLコードを整形し、可読性を高めます。
• - レジストリ不使用(ポータブル版、ZIP版のみ): ポータブル版やZIP版はレジストリを使用しないため、USBメモリなどに入れて持ち運べます。

ベータ版の主な機能

• - Zenモード: 編集画面を最大化し、集中して作業できるモードです。
• - タイプライタースクロール: カーソル位置を常に画面中央に保つスクロール方式です。
• - スクロールバーマーカー: スクロールバーに現在の編集位置をマークします。
• - 自動保存機能、バックアップ機能: 作業中のデータを自動的に保存したり、バックアップを作成したりできます。
• - ワークスペースの保存・復元: 編集環境を保存し、復元できます。
• - マルチカーソル: 複数の場所にカーソルを同時に表示し、効率的に編集できます。
• - あいまい検索: 部分的な一致や類似の文字列を検索します。

プラットフォーム

Meryは、32ビット版と64ビット版が提供されており、Windowsの幅広いバージョンに対応しています。

正式版のプラットフォーム

• - 32ビット版: Windows XP/Vista/7/8/8.1/10
• - 64ビット版: Windows Vista/7/8/8.1/10

ベータ版のプラットフォーム

• - 32ビット版: Windows XP/Vista/7/8/8.1/10/11
• - 64ビット版: Windows Vista/7/8/8.1/10/11

履歴

Meryは、その歴史の中でいくつかの重要な出来事を経験しています。

• - 2008年12月25日: 旧称mEditorが「2008年 窓の杜大賞」にて編集部賞を受賞しました。
• - 2009年1月7日: mEditorとしての公開を終了しました。
• - 2009年5月12日: ソフトウェア名称がmEditorからMeryに変更されました。
• - 2012年2月7日: Vector Award 2011にて文書作成・印刷部門賞を受賞しました。
• - 2013年2月12日: Vector Award 2012にて文書作成・印刷部門賞を受賞しました。

関連項目

• - テキストエディタの一覧

外部リンク

• - Haijin Boys Online: 作者のブログで、Meryのベータ版が公開されています。
• - MeryWiki: 作者によるMery紹介サイトで、Meryの正式版が公開されています。
• - Kuro (@haijinboys) - X（旧Twitter）: 作者のTwitterアカウントです。

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