MP-446

MP-446「VIKING」の概要

MP-446、通称「VIKING」は、ロシアのイジェフスク機械工場で開発された自動拳銃です。このモデルは、ロシア連邦軍の制式拳銃であるMP-443をベースにしており、主に民間市場での使用を目的としています。

開発の背景

MP-446は、元々軍用として設計されたMP-443の特徴を引き継いでいますが、民間向けに販売されるためにいくつかの改良が施されています。一つの顕著な変化は、フレームの材質です。MP-446ではポリマー素材が使用されており、これにより軽量化や耐久性の向上が図られています。また、バレル（銃身）については、より高威力の軍用弾薬である7N21弾を発射できない仕様となっており、安全性と銃の運用において重要なポイントとなっています。

バリエーション

MP-446の派生モデルにはいくつかのバリエーションが存在します。以下にその主なものを挙げます。

MP-446 ヴァイキング（Viking）

基本形であり、標準のMP-446です。一般的な使用に対応した設計になっています。

MP-446C ヴァイキング

国際的な射撃連盟（IPSC）の規定に基づいて改良された射撃競技仕様です。2003年には、ロシア製の拳銃として初めてIPSC競技での使用が承認されました。このモデルは、通常のMP-446と比較して射撃精度が向上しており、トリガープルの調整機能やアジャスタブルサイトなどが追加されています。さらに、120mmのバレルを搭載した特別なバージョンも存在しています。

MP-446C ヴァイキング-M

MP-446C ヴァイキングの発展型であり、銃身の設計変更により5万発の射撃に耐えられる耐久性を持つとされています。このモデルには、ピカティニーレールが追加され、モジュラーのアクセサリー装着が可能となっています。また、グリップの形状も見直されており、使用者の快適性が向上しています。

配備国

MP-446の利用国は以下の通りです：

• - アフガニスタン
• - カザフスタン：2003年より訓練用に使用。
• - パキスタン
• - ベラルーシ：訓練用として導入。
• - ロシア

結論

MP-446「VIKING」は、特に民間市場向けに開発された自動拳銃であり、元は軍用のMP-443を基にしていることから、その信頼性と性能の高さが伺えます。さまざまなバリエーションが存在するため、用途に応じた選択が可能である点も、利用者にとっての大きな利点と言えるでしょう。

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