MRO金賞

MRO金賞：金沢競馬場の歴史ある重賞競走

MRO金賞は、石川県金沢競馬場で開催される地方競馬の重賞競走です。北陸放送（MRO）が優勝杯を提供していることから、この名前が付けられました。

歴史と変遷

1957年に創設されたMRO金賞は、長い歴史を持つ競走です。当初はサラブレッド系の2100m競走でしたが、1995年から中央競馬との交流競走となり、出走条件や距離が何度か変更されました。

特に1999年からは、北陸、東海、近畿、中国地方の菊花賞トライアルへの地区代表馬選定競走として、距離が1700mに変更されました。福山競馬場の廃止（2013年）後は、北陸、東海、近畿所属馬による競走となりました。その後、2015年から2022年までは距離が1900mに設定されていました。

2023年には大きな変更がありました。出走条件が金沢所属馬限定となり、距離は1400mに短縮、開催時期も10月に変更されました。さらに、同年からはHITスタリオンシリーズにも指定されています。

かつては、MRO金賞優勝馬は、神戸新聞杯かセントライト記念への優先出走権を獲得し、さらにそこで好成績を収めれば菊花賞への出走権を得られるというステップアップシステムがありました。

競走条件と賞金（2024年）

出走条件: サラブレッド系3歳、金沢所属馬（本年度出走経験が必要）
負担重量: 別定。56kgを基本とし、牝馬は2kg減。3歳馬換算賞金最下位の馬を定量とし、番組賞金250万円毎に1kg、上限2kgの負担重量増となります。
賞金: 1着400万円、2着128万円、3着64万円、4着48万円、5着40万円、着外5万円
副賞: HITスタリオンシリーズ指定競走であるため、優勝馬の馬主には、ジュンライトボルト（2024年度）の配合権利が贈られます。

HITスタリオンシリーズ

MRO金賞は、2023年からHITスタリオンシリーズに指定されています。このシリーズは、優秀な種牡馬の配合権利を優勝馬の馬主に提供する制度です。対象となる種牡馬は毎年変更され、2023年はフォーウィールドライブ、2024年はジュンライトボルトが対象となっています。

歴代優勝馬

1995年以降の優勝馬については、地方競馬全国協会のウェブサイトなどで確認できます。（1997年～1998年は条件級重賞競走だったため、ここでは省略します）

競走名の変遷と格付け、距離、出走条件

MRO金賞は、創設当初から現在に至るまで、競走名、格付け、距離、出走条件が変遷を繰り返してきました。 詳細な歴史は、地方競馬全国協会などの資料を参照ください。初期は「MRO銀杯賞」という名称でした。格付けも重賞と条件級重賞を繰り返しており、距離も1600mから2300mまで幅広く、出走条件も金沢所属馬限定から、中央所属馬との交流競走、近隣の地区所属馬限定と変化してきました。

参考文献

MRO金賞　歴代優勝馬 - 地方競馬全国協会

関連事項

北日本新聞杯
石川ダービー
サラブレッド大賞典 (金沢競馬)

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