MRTパープルライン (バンコク)

MRTパープルライン（チャローン・ラチャタム線）について

MTRパープルラインは、バンコク・メトロが運営する高架鉄道で、正式名称をチャローン・ラチャタム線といいます。バンコクの都市交通網を構成する重要な路線の一つで、バンコク北西部のバンヤイ地区と都心に近いバンスー地区を結んでいます。

概要

パープルラインは、バンコクの都市鉄道網の一部として、バンコク・エクスプレスウェイ・アンド・メトロ(BEM) によって運営されています。2004年に開業したブルーラインと並び、2016年に開業しました。当路線は、全線が地上を走り、高架駅と島式ホームが特徴です。軌間は標準軌（1,435mm）を採用し、直流750Vの第三軌条集電方式で運行しています。

車両

パープルラインでは、日本の総合車両製作所（J-TREC）が製造したステンレス製車両「sustina S24」が使用されています。3両編成21本（計63両）が導入され、車内には防犯カメラやプラスチック製の座席（バケットシートタイプのロングシート）が設置されています。また、JR東日本は丸紅・東芝と共同で現地法人を設立し、車両や地上設備のメンテナンス業務を行っています。

歴史

2009年11月に建設工事が開始され、2015年9月に最初の車両がタイに到着しました。試験走行を経て、2016年8月6日に正式開業しました。開業当初は、ブルーラインとの乗り換えが不便だったため利用客数が伸び悩みましたが、2017年8月11日にブルーラインが延伸し、両線が接続されたことで利用客数が大幅に増加しました。

2020年10月には、バンコク市内の学生デモの影響で1日中運行が停止されました。また、2022年3月には運行ソフトウェアの障害により、直通運転が一時的に不可能になりました。

駅

パープルラインの駅は全て高架駅です。各駅の詳細については、バンコク・メトロの公式サイトをご参照ください。

運賃

パープルラインの運賃は、乗車距離に応じて17～42バーツです。ブルーラインとの乗り換えには、通し運賃が適用されます。子供や高齢者、学生向けの割引制度もあります。なお、1日乗車券は販売されていません。

延伸計画

現在、タオプーン駅以南への延伸計画が進行中です。延伸区間は、タオプーン駅から地下に入り、チャオプラヤ川を潜って、再び高架になり、終点のクルナイ駅に至る全長23.6kmの路線です。17の駅が新設される予定で、最高速度は80km/hを想定しています。当初は2023～2024年の開業を目指していましたが、2027年開業を目標としています。2022年には、延伸区間の工事業者が決定しました。

その他

車両基地は、クローンバーンパイ駅の東側に設けられています。パープルラインの運行に関する最新情報は、バンコク・メトロの公式サイトや関連リンクから確認できます。

まとめ

MRTパープルラインは、バンコクの都市交通を支える重要な路線であり、今後も延伸計画やサービス向上を通じて、さらなる発展が期待されています。

駅一覧

クローンバーンパイ駅
タラートバーンヤイ駅
サムレ駅
バンラックノイターイ駅
サイマー駅
プラナンクラオ橋駅
ヤークシー駅
ノンタブリ市庁舎駅
保健省駅
ティワーノン駅
バンソン駅
タオプーン駅

延伸計画区間（仮称）

ラッタサパー駅
サムセーン駅
バンクラム駅
サームヨート駅
サパーンピタック駅
ワンブーラパーピロム駅
サナムチャイ駅
イサラパープ駅
ウォンウィアンヤイ駅
サムレ駅

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