Mail Me

桃井はるこの記念すべきメジャーデビューシングル「Mail Me」は、彼女の音楽キャリアにおいて重要な作品です。1990年代、パソコン通信やインターネットが普及し、秋葉原がパソコン関連の中心地として急速に成長した時代に、桃井はるこ自身もその文化に深く浸っていました。このシングルには、そうした彼女の人生経験が色濃く反映されています。

収録された3曲は、メールや検索といったインターネットの要素、CGやホログラムなどデジタル技術によって発展した文化、そして恋愛感情が複雑に絡み合った歌詞で構成されています。これらのテーマは、当時の時代背景を反映しつつ、桃井ならではの視点で描かれています。

「Mail Me」のリリース後、桃井はるこは、くしよしへの楽曲提供などを行っていましたが、2002年に音楽ユニットUNDER17を結成。2004年に解散するまでの間、UNDER17としての活動に集中するため、ソロでの音楽作品の発表を控えていました。そのため、次作のリリースまでには約5年の月日を要しました。

表題曲である『Mail Me』の歌詞が最初に発表されたのは1999年4月13日。その後、この楽曲は2002年に園子温監督の映画『自殺サークル』の挿入歌として、デザートという歌手グループによってカバーされました。また、園子温が監督したミュージックビデオも制作され、後に桃井はるこのベストアルバム『はるこ☆UP DATE SONGS BEST』に収録されています。

収録曲

1. Mail Me
2. 2001年のゲーム・キッス
3. DIGITAL ESPER
4. Mail Me (Vocaless version)
5. Mail Me (trackless version)

これらの楽曲は、全作詞・作曲を桃井はるこ自身が手掛け、編曲は小池雅也が担当しています。「Mail Me」は、桃井はるこの音楽的なルーツと、当時のデジタル文化への深い愛情が感じられる作品と言えるでしょう。

もう一度検索