Max(マックス)とは
Maxは、
ワーナー・ブラザース・ディスカバリーが運営する定額制
動画配信サービスです。前身である
HBO Maxが、Discovery+と統合して2023年5月23日にサービスを開始しました。豊富なコンテンツラインナップと、独自の配信戦略で、多くのユーザーに支持されています。
サービス概要
前身:HBO Max
HBO Maxは、
ワーナーメディアのプレミアムTVサービスをベースにしており、
HBOのコンテンツに加え、
ワーナーメディア傘下の各スタジオが制作したオリジナル番組や、ライブラリコンテンツ、他社から
ストリーミング権を購入した作品など、幅広いコンテンツを提供していました。月額料金は14.99ドルで、広告付きの低価格プランも存在しました。
Discovery+との統合
2022年4月に
ワーナーメディアとディスカバリーが合併し、
ワーナー・ブラザース・ディスカバリーが設立されたことを機に、
HBO MaxとDiscovery+のサービス統合が決定しました。2023年5月23日、両サービスは統合され、名称を「Max」に変更しました。これにより、
HBO Maxのコンテンツに加えて、Discovery+の料理番組やリアリティショーなども楽しめるようになりました。統合後も、Discovery+は独立したサービスとして継続されています。
歴史
設立とローンチ
ワーナーメディアは、2018年10月に独自の
ストリーミングサービスを立ち上げる計画を発表しました。当初は3つの料金プランが用意される予定でしたが、その後、
HBOブランドを冠したサービスとして、
HBOのケーブル契約者向けに
ストリーミングサービスへのアクセスを提供することが示唆されました。2019年7月には、サービス名が「
HBO Max」となることが発表され、2020年5月27日に正式にサービスを開始しました。
2021年5月、
ワーナーメディアはディスカバリーとの経営統合を発表しました。これに伴い、
HBO MaxはDiscovery+とのサービス統合を検討することになりました。統合後の新会社では、
HBO Max向けに制作予定だったコンテンツの見直しが行われ、一部作品の制作・配信が中止されるなどの影響がありました。2023年5月23日、
HBO MaxはDiscovery+と統合し、「Max」として新たなスタートを切りました。
コンテンツ
Maxでは、
HBOのオリジナルシリーズやドキュメンタリー、スペシャル番組、映画、キッズ番組、アニメなど、幅広いジャンルのコンテンツを視聴できます。また、
ワーナーメディア傘下の各スタジオが制作した作品だけでなく、他社から配給権を獲得した作品も多数配信されています。具体的な作品としては、以下のようなものが挙げられます。
HBOオリジナル作品: 『ゲーム・オブ・スローンズ』、『チェルノブイリ』など、数々の受賞歴を誇る人気ドラマ
Maxオリジナル作品: 映画、ドキュメンタリー、ドラマ、コメディ、バラエティ、アニメなど、幅広いジャンルのオリジナルコンテンツ
ワーナー・ブラザース作品: 『ハリー・ポッター』シリーズ、『DC』作品など、人気映画シリーズ
カートゥーン ネットワーク作品: 『アドベンチャー・タイム』、『
パワーパフガールズ』など、人気アニメ
ディスカバリーチャンネル作品: 料理番組、リアリティ番組など、幅広いジャンルのドキュメンタリー
アニマルプラネット作品: 動物に関するドキュメンタリー番組
セサミストリート: 世界中で愛される子供向け教育番組
また、新型コロナウイルスの影響により、劇場公開を予定していた一部の映画が、劇場公開と同時にMaxでも配信されるという措置が取られました。これにより、『ワンダーウーマン 1984』や『ゴジラvsコング』などの話題作が、自宅でも楽しめるようになりました。
配信地域
アメリカ
Maxは、アメリカ国内では直接契約できるほか、HuluやAmazon Prime Videoなどの提携サービスを経由して契約することも可能です。また、ディズニーとの協業により、Disney+やHuluとのバンドルプランも提供しています。
アジア
ワーナー・ブラザース・ディスカバリーは、2024年中期にアジア太平洋地域への進出を計画しており、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、台湾、香港でのサービス開始を発表しました。
日本
現在、日本国内ではMaxの直接的なサービスは展開されていません。一部のオリジナル番組は、スーパー!ドラマTVやWOWOWなどの衛星放送チャンネルで放送されています。また、U-NEXTがワーナーメディアとのパートナーシップ契約を結び、HBOおよびHBO Max作品を独占配信しています。
利用可能デバイス
Maxは、以下の様々なデバイスで利用可能です。
ウェブブラウザ
スマートフォン、タブレット端末(Android、iOS)
STB端末(Android TV、
Apple TV)
* ゲーム機(
Xbox One、
PlayStation 4|PlayStation_4)
その他
Maxは、コンテンツだけでなく、UIや機能面でも進化を続けています。今後も、多くのユーザーに愛されるサービスとして成長していくことが期待されます。