Meebo

Meebo（ミーボ）は、ブラウザ上で動作するインスタントメッセージ（IM）サービスで、複数のIMプラットフォームを統合して利用できる点が特徴でした。Ajax技術を基盤とし、Yahoo! Messenger、Microsoft Messenger、AIM、ICQ、MySpaceIM、Facebook Chat、Jabberなど、様々なサービスに対応していました。このサービスは、Pidginの開発者たちが開発したオープンソースライブラリ「libpurple」を基盤としており、その自由度の高さも魅力の一つでした。

Meeboは、PC版だけでなく、iPhoneやAndroid向けのアプリケーションも開発され、多様なデバイスで利用可能でした。また、他のユーザーに知られずにサインインする機能や、複数のIMサービスに同時接続する機能も搭載されており、利便性が高かったです。さらに、ファイアウォールで保護されたネットワーク環境下でも、HTTPSを利用してMeeboのサイトにアクセスすることで、各種IMサービスに間接的に接続できるという特徴がありました。

Meeboの歴史

Meeboは、2005年9月にSandy Jen、Seth Sternberg、Elaine Wherryの3人によってカリフォルニア州マウンテンビューで設立されました。設立から間もない2005年12月には、ベンチャーキャピタルのSequoia Capitalから出資を受けています。

2006年8月には、ユーザーが自身のウェブサイトにMeeboを埋め込める「meebo me」ウィジェットが公開され、同年10月には音楽SNSのAmie Streetと提携し、ユーザーページにこのウィジェットが搭載されました。2007年5月には、Meeboユーザー間でチャットルームを作成できる「Meebo Rooms」機能がリリースされました。また、ファイル転送機能も2007年9月に追加され、ユーザーエクスペリエンスの向上に貢献しました。

2007年後半には、LinuxディストリビューションのgOSにウェブアプリケーションとしてMeeboが組み込まれ、その利便性がさらに高まりました。2008年4月には、2500万ドルのベンチャーキャピタルによる資金調達を成功させています。しかし、2012年6月4日にGoogleに買収され、同年6月12日にはサービス終了が発表され、7月11日には事実上サービスを終了しました。

Meeboの評価

Meeboは、その革新的な機能と利便性から高い評価を受けていました。2006年6月には、PC World誌の「100 Best Products of the Year」で65位に選ばれ、同年8月にはタイム誌の「Top 50 Coolest Websites for 2006」にも選出されました。これらの評価は、Meeboが当時いかに画期的で、多くのユーザーに支持されていたかを示しています。

Meeboは、複数のIMサービスを統合し、ブラウザ上で手軽に利用できるという、当時のインターネットユーザーにとって非常に便利なツールでした。しかし、サービスの終了は、多くのユーザーにとって残念な出来事でした。

外部リンク

meebo.com
Meebo: A Web Based Chat Client - MacAppZone

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