Mitスーパータイム

mitスーパータイム

『mitスーパータイム』は、岩手めんこいテレビ（mit）の開局とともにスタートした、夕方の報道番組です。その放送期間は、記念すべき岩手めんこいテレビの放送開始日である1991年4月1日からでした。フジテレビ系列の全国ニュース番組である『FNNスーパータイム』のローカルパートとして位置づけられ、岩手県内の視聴者に向けて、その日一日の重要な出来事を伝えていました。

番組の内容と構成

本番組は、前半部分で東京のフジテレビから送られる全国ニュースを、後半部分で岩手のスタジオから岩手県内の最新ニュースを伝えるという二部構成で成り立っていました。これにより、県民は国内外の大きな出来事と、地域に密着した身近な情報、その両方を一度に把握することができました。

また、岩手めんこいテレビのサービス放送が行われていた時期には、番組タイトル表示に特徴が見られました。当時の記録によれば、紙焼きのテロップを使用し、東京のフジテレビで使われていた『スーパータイム』のロゴやデザインがそのまま流用されていたとのことです。これは、開局準備期間における興味深いエピソードと言えるでしょう。

特色あるコーナー

番組にはいくつかのコーナーがありましたが、中でも特筆すべきは金曜日に放送されていた「ウィークエンドTYO」です。これはJR東日本とのタイアップ企画として設けられたコーナーでした。報道番組の枠内で特定の企業と連携し、パブリシティ企画を放送するという試みは、当時の岩手県内において初めてのことでした。これは、テレビ局の番組制作における収益モデルや、報道と企業広報の新たな関係性を示す先駆的な事例として、注目に値するものでした。

放送時間

『mitスーパータイム』は、曜日によって放送時間が異なっていました。平日は夕方の主要なニュース時間帯である18:00から19:00までの1時間枠で放送され、多くの視聴者が帰宅後にニュースを確認できる時間帯でした。土曜日は18:00から18:30までの30分間、そして日曜日はこれより早い17:30から18:00までの30分間となっていました。このように、週末も時間を変えて放送されることで、様々な生活スタイルを持つ視聴者へニュースを届けていました。

ニュースキャスター

番組の「顔」として、複数のキャスターがニュースを伝えていました。主な歴代キャスターとしては、小原忍、落合昭彦、野崎一裕、石川佳子といった面々が挙げられます。彼らは日々のニュースを正確かつ分かりやすく県民に届ける役割を担いました。

番組の終焉と後番組

『mitスーパータイム』は、一定期間放送された後、同じ時間帯のニュース番組としての役割を終えました。その後を受け継ぎ、岩手めんこいテレビの夕方ニュース番組となったのは、『mitザ・ヒューマン』です。本番組は、『FNNスーパータイム』という全国的なブランドを岩手県に根付かせ、ローカルニュースの基盤を築いた番組と言えるでしょう。

関連する項目としては、岩手めんこいテレビの他のニュース番組である「mitニュース」や、全国版の「FNNスーパータイム」、そして同時期に他局で放送されていた類似名の番組（例: サガテレビのstsスーパータイム）などが挙げられます。

もう一度検索