Mk 81 (爆弾)

Mk.81航空機搭載爆弾

Mk.81（Mark 81、マーク81）は、アメリカのダグラス・エアクラフト社によって開発された航空機搭載の爆弾です。この爆弾は、アメリカ軍によって制式化されたMk.80シリーズの一部であり、低抵抗通常爆弾（Low-Drag General-Purpose bomb, LDGP）の中では最も小型のモデルとなります。運搬重量は約250ポンド（約113kg）であり、その小型設計から「ファイアクラッカー」とも呼ばれることがあります。典型的には、単体での無誘導爆弾として運用され、それにより高い投下精度と機動性が期待されます。

開発と初期の使用

Mk.81は1950年代にアメリカ軍のために開発され、最初に実戦で使用されたのはベトナム戦争です。この爆弾は、44kg相当のコンポジションH6、ミノール、トリトナールと呼ばれる爆薬を使用し、その外殻は鋼鉄で作られています。しかし、戦術上の使用においてMk.81の爆発力は十分ではないことが明らかになり、そのため生産は早期に停止されました。現在では、このMk.81のライセンス生産品や模倣品が他国で製造されている場合もあります。

JDAMプログラムとの関連

Mk.81の改良版として、JDAM（Joint Direct Attack Munition）プログラムの一環としてGPS誘導機能を装備したGBU-29があります。この爆弾は通常のMk.81に対して、環境に対する collateral damage（巻き添え被害）を最小限に抑えることが期待されていましたが、その後の技術進歩に伴い、小直径爆弾（SDB）の開発が進められたため、GBU-29は中止されました。

発展型

Mk.81にはいくつかの改良型が存在します。たとえば、MK.81スネークアイ（Snake Eye）はMk.14 TRD（Tail Retarding Device）を装備しており、これは空気抵抗を増加させることで滞空時間を延長しています。この改良により、低高度での爆撃も可能となっています。

また、GBU-29のようにMk.81にJDAMキットを装備したモデルもありましたが、こちらも早々にプログラムは中止されました。これらの発展型は、Mk.81の実戦投入の可能性を広げるための試みとして位置付けられますが、幾つかの理由により期待されたほどの成果を上げることはありませんでした。

関連項目

• - JDAM（Joint Direct Attack Munition）
• - Mk.82
• - Mk.83
• - Mk.84

外部リンク

• - Mk81 GP Bomb
• - Mk81 General Purpose Bomb
• - DUMB BOMBS, FUZES, AND ASSOCIATED COMPONENTS

Mk.81はその設計上、多様な運用が可能な兵器として注目されましたが、時代の進歩とともにその役割は徐々に薄れていくこととなりました。

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