Monacoの空へ

『Monacoの空へ』

野部利雄による漫画作品で、1999年から2007年まで『週刊ヤングジャンプ』（集英社）にて連載されました。単行本は全22巻、続編の『Monacoの空へ2 ALAS〜輝ける翼〜』は全11巻で完結しています。

作者の過去作『のぞみ♡ウィッチィズ』と世界観を共有しており、『のぞみ-』の主要キャラクターも登場するなど、ファンには嬉しい仕掛けも散りばめられています。

あらすじ

物語は、主人公である沖田空が、亡き父の遺言に従い、ボクシングジムに入門するところから始まります。父は元日本ウェルター級王者であり、空も幼い頃からボクシングの指導を受けていました。しかし、上京した空は、新たな環境の中で様々な困難に直面しながらも、ボクシングを通して成長していきます。

主要登場人物

沖田空（おきた　そら）
主人公。高校1年生。父は元日本ウェルター級王者の一条周作。父の死後、遺言に従い上京し、早乙女ジムに入門。父譲りの才能と努力で、ボクサーとして成長していく。

早乙女もなこ（さおとめ -）
ヒロイン。空のクラスメイトで、ジム会長の娘。長身でスタイル抜群だが、それを気にしている。明るくサバサバした性格で、空を支える存在。

早乙女一馬（さおとめ　かずま）
もなこの父親で、早乙女ジムの会長。元ウェルター級日本王者。現役時代は空の父・一条周作とライバル関係にあり、互いに認め合う存在だった。

君島要一（きみじま　よういち）
空のクラスメイトで、ボクシング部員。当初は空を挑発するが、後に良き友人となる。実家は夏に海の家を経営しており、空たちにアルバイトをさせる。

沢村琴（さわむら　こと）
女子大学院生。海の家でアルバイトをしていた空が、チンピラに襲われていた彼女を助けたことがきっかけで知り合う。後に空の高校の臨時教師となり、空を精神的に支える。

近藤謙（こんどう　けん）
空のライバルであり、生涯の友。東日本新人王予選で空に敗れるも、後にウェルター級の日本王者となる。妹思いの優しい性格。

司葉遼太郎（しば　りょうたろう）
前作『のぞみウィッチィズ』の主人公。元WBC・WBAライト級統一王者。引退後、海辺でひっそりと暮らしていたが、空にボクシングのアドバイスを送る。

対戦相手

峰竜造（みね　りゅうぞう）
コークスクリューを得意とするボクサー。

伴内陣（ばんない　じん）
西日本MVP。全日本新人王決勝戦で沖田空と対戦。パンチ力とラフファイトを得意とする。

立花明（たちばな　あきら）
日本ライト級元7位。「東海の魔術師」の異名を持つ。

石山和正（いしやま　かずまさ）
日本ライト級6位。「不沈艦」の異名を持つ、タフなボクサー。

グレン・スタンレー
WBAライト級8位。アテネオリンピック銅メダリスト。

ビースト・モリス
オーストラリアライト級王者。東洋太平洋ライト級3位。元UFA（総合格闘技）世界王者。

佐山秀隆（さやま　ひでたか）
リングネーム攻牙（こうが）。WBAライト級1位。かつて沖田に敗北した過去を持つ。

作品の魅力

『Monacoの空へ』は、ボクシングを通して成長していく主人公の姿を描いた、熱い青春ストーリーです。個性豊かなキャラクターたちが織りなす人間ドラマや、迫力のある試合シーンなど、見どころ満載です。また、前作のキャラクターが登場するなど、ファンにはたまらない要素も含まれています。ボクシングファンはもちろん、スポーツ漫画好きにもおすすめの作品です。

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