Monolith Productions

Monolith Productions について

Monolith Productionsは、1994年に設立されたアメリカ合衆国のゲーム開発会社です。ワシントン州カークランドに拠点を置き、主にWindows向けのファーストパーソン・シューティングゲーム（FPS）の開発でその名を馳せました。設立当初から高い技術力を誇り、数々の名作FPSを世に送り出しています。

2014年以降は、J.R.R.トールキンのファンタジー小説『指輪物語』を原作としたアクションRPG、『シャドウ・オブ・モルドール』とその続編の開発に注力し、新たなジャンルでも高い評価を得ています。これらの作品は、従来のFPS開発で培われた技術力と、アクションRPGとしての深いゲーム性を融合させ、革新的なゲーム体験を提供しています。

2004年には、大手メディア企業であるタイム・ワーナー（現：ワーナー・ブラザース・ディスカバリー）傘下のワーナー・ブラザース・エンターテイメントに買収され、その傘下となりました。これにより、Monolith Productionsは安定した開発環境を得て、さらに高品質なゲーム開発を継続しています。

Lithtech Engine

Monolith Productionsは、自社開発のゲームエンジンであるLithtech Engine（リステック・エンジン）でも知られています。このエンジンは、当初、同社が開発していましたが、後にTouchdown Entertainmentとして分社化されました。

DirectXを推進していたマイクロソフトは、DirectXに最適化されたゲームエンジンの必要性を感じており、Monolith Productionsと共同でDirectEngineという名称でゲームエンジンの開発を行っていました。当時、このエンジンを採用するマイクロソフトのゲームとして「Riot: Mobile Armor」が開発されていましたが、開発途中でMonolith Productionsがゲームエンジンとゲームの権利を完全に買収し、Lithtech Engineとして完成させました。そして「Riot: Mobile Armor」は「Shogo: Mobile Armor Division」と名称を改めて1998年に発売されました。

しかし、当時すでにQuakeエンジンやUnrealエンジンといった実績のあるゲームエンジンが存在していたため、初期のLithtech Engineは画質などの点で大きな優位性を示すことができませんでした。それでも、DirectXとの親和性やプログラミングの容易さから、ゲーム開発の効率化に貢献しました。

Lithtech 2.0以降のバージョンでは、ゲームエンジン開発部門がLithtech Inc.として分割され、後にTouchdown Entertainmentと社名変更しました。その後も、バージョン2.2、2.3、2.4と頻繁に改定が行われました。さらに、バージョン2.2から派生したLithtech Talon、Lithtech Triton、MMORPG向けのLithtech Discovery、根本から大きな改定を行ったLithtech Jupiter、そしてDirectX 9の要素を活用し、Havok物理エンジンも採用可能となったJupiter Extendedへと進化を遂げました。

日本のゲームでは、JUNKMETALがLithtech Jupiterを採用しています。

主な作品

Monolith Productionsは、数多くの人気ゲームを開発しています。以下に主な作品を挙げます。

Claw
Blood
Blood II: The Chosen
Shogo: Mobile Armor Division
The Operative: No One Lives Forever
No One Lives Forever 2: A Spy In H.A.R.M.'s Way
Aliens versus Predator 2
Tron 2.0
The Matrix Online
F.E.A.R.
Condemned: Criminal Origins
F.E.A.R.2: Project Origin
シャドウ・オブ・モルドール

これらの作品は、高いゲーム性と革新的な技術で、多くのプレイヤーを魅了してきました。

外部リンク

Monolith Production 公式

脚注

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