Mood-夢見る男のために-

やしきたかじんの10枚目のアルバム『Mood-夢見る男のために-』は、1993年7月25日にリリースされました。前作から約10ヶ月ぶりの新作で、先行シングルとして発表された「東京」と「さよならが言えるまで」を含む全10曲が収録されています。

アルバムの大きな特徴は、収録曲の大部分の作詞を及川眠子が担当している点です。全10曲中8曲の作詞を及川眠子が手掛け、彼女ならではの独特な世界観がアルバム全体を彩っています。

3曲目に収録されている「心はいつも」は、宝塚歌劇団・星組の公演「パパラギ」への提供曲をセルフカバーしたものです。この楽曲は、たかじんの新たな一面を垣間見ることができるとして、ファンからの人気も高く、アルバム全体の累計売上は10万枚を突破しました。

収録曲は以下の通りです。

1. 見えない糸（4：51）
作詞：及川眠子　作曲：都志見隆　編曲：川村栄二
「さよならが言えるまで」のカップリング曲。
2. いとしい想い（5：58）
作曲：坂本洋　編曲：若草恵
3. 心はいつも（5：12）
作曲：やしきたかじん　編曲：若草恵
4. 観覧車（7：02）
作曲：山口美央子　編曲：若草恵
5. さよならが言えるまで（4：27）
作曲：坂本洋　編曲：川村栄二
6. 東京（4：28）
作曲：川上明彦　編曲：川村栄二
7. 想い出にできない（5：45）
作曲：坂本洋　編曲：若草恵
8. ムード（5：36）
作詞：来生えつこ　作曲：来生たかお　編曲：川村栄二
9. 待っているから（5：08）
作詞：来生えつこ　作曲：来生たかお　編曲：若草恵
10. 夢見る男のために（6：17）
* 作曲：川上明彦　編曲：若草恵

アルバムタイトルにもなっている「夢見る男のために」をはじめ、全体的にアダルトな雰囲気が漂う楽曲が多く、たかじんの歌声がより一層深みを増しているのが特徴です。編曲には、川村栄二、若草恵といった豪華な面々が参加し、楽曲の魅力を最大限に引き出しています。

『Mood-夢見る男のために-』は、やしきたかじんの音楽性を深く掘り下げた、聴きごたえのある作品として、現在も多くのファンに愛され続けています。

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