More (UNIX)

moreコマンドは、Unix系システムでテキストファイルの内容を閲覧するためのページャプログラムです。ページャとは、テキストを画面に表示する際に、一度に表示しきれない場合にページ単位で表示を制御するプログラムのことです。

歴史


moreコマンドは1978年にカリフォルニア大学バークレー校のDaniel Halbertによって開発されました。当初は3.0BSDに組み込まれ、その後UNIXシステムの標準的なプログラムとなりました。そのシンプルさと使いやすさから、長年にわたり多くのユーザーに利用されてきました。また、MS-DOSにも同等の機能を持つクローンが存在します。

使用法


moreコマンドの基本的な構文は以下の通りです。


more [options] [file_name]


ファイル名が指定された場合は、そのファイルの内容が表示されます。ファイル名が省略された場合は、標準入力からテキストを受け取ります。moreコマンドは、入力されたテキストを画面に表示できる範囲で表示し、ユーザーの入力を待ちます。表示が一時停止すると、画面左下に「More」という表示と、ファイル内の現在の位置を示すパーセンテージが表示されます。テキスト内にフォームフィード（改ページ）が含まれている場合、その位置で表示が停止します。ファイルの終端に到達するとmoreは自動的に終了します。

moreコマンドでの主な操作方法は以下の通りです。

  • - Enterキー: 1行ずつ表示を進めます。
  • - Spaceキー: 1画面ずつ表示を進めます。

これらの操作によって、テキストファイルを効率的に閲覧することができます。

moreコマンドのより詳細な使用方法については、manページ（マニュアルページ）を参照してください。

参照



外部リンク


もう一度検索

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。