MovieWriter

MovieWriter（ムービーライター）は、コーレル株式会社が販売していた、初心者から中級者向けのDVD/Blu-ray Discオーサリングツールです。

概要

MovieWriterは、デジタルビデオカメラやデジタルカメラ、DVDレコーダーなどで録画した映像から、市販のDVD-VideoやBlu-ray Discのようなメニュー付きディスクを作成するためのソフトウェアとして、かつて人気を博していました。2016年2月頃に日本CorelのWebサイトのラインナップから削除されましたが、海外では「Movie Factory Pro 7」として入手可能です（対応OSはXP SP3、Vista SP1）。

また、データディスクの作成、音楽CDの作成、ディスクコピー（著作権保護されていないものに限る）といった機能も備えていました。

3つのエディション

MovieWriter 2010には、3つの異なるエディションが存在していました。

バージョン7とバージョン2010

バージョン7までの「MovieWriter」と「MovieWriter 2010」では、機能に大きな違いがあるため注意が必要です。

従来のMovieWriterには、動画の簡単なカット編集機能（不要部分のカットなど）が搭載されていましたが、2010では、必要な部分の抽出（最初と最後の位置決め）と、タイムラインで選択した位置での前後分割機能のみに制限されています。また、クリップの結合ができないため、カットしたものを繋げるのが難しくなっています。

この変更は、Windows 7の発売に合わせて、画面の作りを「Windowsタッチ」を意識したためと考えられます。各アイコンが指で押せるほどのサイズになっており、発売時期もWindows 7の発売時期と重なっています。

さらに、MovieWriter 7まで搭載されていたburn.nowも2010には搭載されませんでした。データライティング機能はMovieWriter 2010に統合されています。

もし、簡単な編集を行ってからオーサリングを行いたい場合は、VideoStudioの方が適しているでしょう。

VideoStudioとの違い

コーレル社は、動画編集ソフトウェア「VideoStudio」にもオーサリング機能を搭載していますが、両者の位置づけは以下の通りです。

VideoStudio X9

多少なりとも動画編集をしてからオーサリングを行いたい。
スライドショーにこだわりたい。
最新のオーサリングエンジンで書き込みを行いたい。
メニューを細かく設定、デザインしたい。

MovieWriter 2010

動画編集はあまり行わない。しても最初と最後を詰める程度。
スライドショーも適当で良いので素早く作成したい。
VideoStudioのメニューに飽きた。
データライティングもしたい。
簡単な動画変換も行いたい。
作成したディスクのコピーもしたい（コピープロテクトがかかっていないもの）。
Direct Disc Recorderを使ってDVD-VR形式、BDAV形式で書き込みたい。

MovieWriter 2010には、VideoStudio X9では作成できない、より動きのあるメニューなどが搭載されているため、メニューデザインの幅を広げる目的で検討しても良いでしょう。

関連項目

コーレル: 現在の発売元。
ユーリードシステムズ: 開発元であり、元の販売元。
VideoStudio: コーレル社が発売しているノンリニア編集（動画編集）ソフトウェア。

外部リンク

* MovieWriter 製品情報

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