Mr.Children CONCERT TOUR POPSAURUS 2001

Mr.Childrenのライブ映像作品『POPSAURUS 2001』：2001年ツアーの熱気が詰まった記録

2002年1月1日、日本の国民的バンドMr.Childrenの7作目の映像作品『MR.CHILDREN CONCERT TOUR POPSAURUS 2001』が、トイズファクトリーよりDVDとVHSでリリースされました。この作品には、2001年7月にリリースされた2枚組ベストアルバム『Mr.Children 1992-1995』『Mr.Children 1996-2000』を記念して開催された、同名スタジアムツアー『Mr.Children CONCERT TOUR POPSAURUS 2001』の模様が収められています。

本作品に収録されているのは、千葉マリンスタジアムで行われた2001年8月25日、26日の公演のライブ映像です。メンバーのMCは全てカットされているものの、パフォーマンスの迫力と熱気はそのままに、観客を惹きこむMr.Childrenの圧倒的な演奏が余すことなく収録されています。

このツアーは、9年間のキャリアの集大成として開催されたもので、セットリストには初期の楽曲から最新曲まで、幅広い年代の楽曲が網羅されています。ベストアルバム未収録の楽曲も多数演奏されており、長年のファンにとっても新たな発見がある内容となっています。ステージ演出も印象的で、恐竜の骨を模した巨大なセットが会場全体を圧巻しました。

監督は丹修一、アートディレクターは信藤三雄が担当し、高いクオリティの映像作品に仕上がっています。VHS版は1本に全編収録されているのに対し、DVD版はDisc 1とDisc 2の2枚組となっており、Disc 1は片面2層、Disc 2は片面1層という仕様です。なお、Mr.Childrenの映像作品としては、本作が最後のVHSリリースとなりました。

演奏メンバーは、Vocal & Guitarの桜井和寿、Guitarの田原健一、Bassの中川敬輔、Drumsの鈴木英哉というMr.Childrenの4名に加え、サポートメンバーとしてKeyboardの浦清英、Guitar & Chorusの河口修二、Keyboards & ChorusのSUNNYが参加しています。

収録内容は多岐に渡り、オープニングでは過去のアルバムのアートワークをモチーフにした映像が流れ、ライブの雰囲気を高めます。代表曲の数々はもちろんのこと、『優しい歌』など、当時未発表の楽曲も収録されており、ライブの臨場感と、当時を知るファンにとって特別な一枚となっています。また、『ニシエヒガシエ』では1番を打ち込み中心のアレンジにするなど、アレンジにも工夫が見られます。『光の射す方へ』ではサビ前までテクノ調のアレンジが施されており、後のライブでも踏襲されるアレンジとなっています。

『innocent world』では1番と最後のサビの一部を観客に歌わせるなど、観客参加型の演出も見られ、会場全体が一体となって盛り上がっている様子が伝わってきます。アンコールでは、『everybody goes ～秩序のない現代にドロップキック～』『優しい歌』といった楽曲も披露され、ライブの興奮が冷めないまま、感動的なフィナーレを迎えます。

『MR.CHILDREN CONCERT TOUR POPSAURUS 2001』は、Mr.Childrenの9年間の歴史と、その後の活躍を予感させる、まさにメモリアルな作品と言えるでしょう。ライブの熱気、楽曲の素晴らしさ、そしてステージ演出の創意工夫といった、多角的な魅力を凝縮した、ファン必携の一品です。

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